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魔が差して買ったスマート「ロードスター」は雨漏り、浸水、パーツ難のトラブル続き! オーナーの苦難を救う先人の知恵袋

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • スマート ロードスター:最大の悩みがフロアへの浸水。ペット用のトイレシートを敷くと同時に、交換しやすいようカーペットの一部をカットしているそうだ
  • スマート ロードスター:コクピットはいたってシンプル。ステアリングはホイールキャップと同じく、ブラバス純正を流用しさり気なくドレスアップしている
  • スマート ロードスター:700ccターボで82psを発揮。ちなみに最上級グレードのブラバスは101psと、より刺激的なエンジンが与えられているとのことだ
  • スマート ロードスター:ノッチバック形状のリアがロードスターの特徴。クーペはガラスのリアハッチを備えており、積載量はロードスターを大きく凌駕する
  • スマート ロードスター:各パーツを脱着してオープンに。エンジンはリアに搭載されているため、ボンネットを開けるとそこそこ大きなスペースが確保できる
  • スマート ロードスター:ルーフはソフトトップ。笹木さんのロードスターは2005年式の後期モデルだが、色あせや紫外線による経年劣化は少なからずある
  • スマート ロードスター:オープンにする方法はちょっと複雑。そのためか外したパーツを収納する場所を含め、手順がイラストと併せて詳しく明記されている
  • スマート ロードスター:ステアリングコラムの中央に置かれたメーター類。それぞれのベゼルがカーボン柄でスポーティだ。スピードは日本と同じくキロ表示
  • スマート ロードスター:インテリアは細部にカーボン柄を多用。収納スペースは決して多いといえないものの、ドアには小さいながらもポケットを備えている
  • スマート ロードスター:フロントのラゲッジ下にはバッテリーなどがマウントされている。リアエンジンなので重量の前後バランスを少しでも補正するためか
  • スマート ロードスター:リアフェンダー前方に設けられたシャープなインテークダクト。エンジンへ少しでもフレッシュな外気を送り込むためのアイディアだ
  • スマート ロードスター:選択肢の少ないホイールはロードスター純正の15インチからクーペ純正の16インチに変更。ブラバス純正センターキャップがワンポイント
  • スマート ロードスター:福島オープンカーフェスには地元ディーラーが車両を展示したり、人気のキッチンカーも数多く出店してイベントを大いに盛り上げた
  • スマート ロードスター:スマートロードスターではオープンカーのイベントに。そしてAZ-1ではネオヒストリックカーや軽自動車のイベントに参加している

雨漏りも三穴ホイール難も「愛の証し」、スマート「ロードスター」との10年愛はまだまだ深みへ

2025年に初開催された福島オープンカーフェスには、220台超のオープンカーが集結しました。そのなかでも異彩を放っていたのが、宮城県の笹木敬さんが持ち込んだスマート「ロードスター」です。日本国内での販売台数はわずか600〜700台ともいわれる激レアな1台となります。「魔が差した」という衝動で購入してからすでに10年が経ちます。雨漏りや専用パーツの不在など試練続きとなっても、愛着は深まるばかりという笹木さんの旧車ライフに迫ります。

宮城から名古屋まで遠征した「オープンカーでスポーティなAT車探し」は「魔がさして」購入に至る!?

初めての開催ながらエントリーは220台を超え、大盛況となった「福島オープンカーフェス2025」。年代を問わずバラエティに富む車両のなかで、たった1台しかいなかった超マイノリティが、笹木敬さんの相棒であるスマート ロードスターだ。愛車と出会ったきっかけを聞いてみた。

以前は通勤の足としてダイハツ ムーヴに乗っており、走行距離が増えたため乗り換えを検討していたという。条件は「オープンカーでAT(オートマチック)、かつスポーティであること」。国産車ならマツダ ロードスターやダイハツ コペン、輸入車まで含めれば候補はいくらでもある。しかし笹木さんは「魔が差したのですね」と当時を振り返る。

レアなクルマに惹かれてしまう感性は、元から備えていたようだ。「ABCトリオ」と呼ばれ今も人気が高い軽スポーツカー3車種、マツダ AZ-1、ホンダ ビート、スズキ カプチーノ。笹木さんが、そのなかでももっとも希少なAZ-1を所有し続けていることが、何よりの証拠だろう。

狙いをスマート ロードスターに定めて中古車探しを始めたものの、同車の日本での販売台数はわずか600〜700台と言われている。地元の宮城県や近隣では見つからず、遠く名古屋まで出向いて試乗したのがこのクルマだった。

惚れ込んだ最大のポイントは、全体的なパッケージだ。排気量は698ccと日本の軽自動車と大差ないが、最高出力は82ps(5250rpm)、最大トルクは11.2kg・m(2250〜4500rpm)を発揮する。そのターボチャージャー(過給器)は昔ながらの「どっかんターボ」(低速域ではおとなしく、高回転域で一気にパワーが出る特性)である。わずか850kgという軽量ボディには、十分に刺激的なマシンだ。

フロア浸水は当たり前、さらにアフターパーツもほぼ皆無! 悩みの種は先人の知恵で乗り越える!!

すでに10年ほど乗り続けており、今のところ買い替える予定はないという。とはいえ、過去に起きたトラブルや現在進行形の悩みがゼロというわけではない。

定番中の定番が雨漏りだ。フロアに水が溜まるのは大半のオーナーが経験しているようで、笹木さんは吸水力の高いペット用トイレシートと除湿剤を常時携帯している。さらに水が浸入しないよう経路を工夫したことで、車内に溜まる水と湿気はかなり改善されたそうだ。

参考にしているのは、同じスマート ロードスターに乗るオーナーたちのSNSやブログだ。各人が知恵を絞ったおかげで、どんなトラブルにも何らかの対策が見つかるという。

アフターパーツがほとんど存在しないことも悩みの種だ。とくに笹木さんが困るのが、社外ホイールの不在だという。スマート ロードスターのホイールは、一般的な4穴や5穴ではなく3穴のボルト式(ハブボルト貫通方式)のため、社外品を入手するには特注するしかない。当然ながらコストは大幅に跳ね上がってしまう。

流用チューンで独自性演出したスマートで、目指すは関東某所で開催しているスマートミーティング参加

そこで苦肉の策として取ったのが、ほかのグレードの純正ホイールの流用だ。スマート ロードスターの純正ホイールは15インチだが、ハッチバックスタイルのスマート ロードスター クーペは16インチ、最上級グレードのスマート ロードスター ブラバスは17インチとひと回り大きい。

笹木さんはスマート ロードスター クーペの16インチホイールを装着して大径化し、スマート ロードスター ブラバスのセンターキャップを組み合わせることで、より個性的なスタイルに仕上げている。

今後の目標は、関東の某所で定期開催されているというスマートのミーティングへの参加だ。地元の宮城県では同じクルマと遭遇する機会がほぼなく、オンライン以外でほかのオーナーと交流を深めるためにも、ツーリングを兼ねていつか参加したいと考えている。

今回の福島オープンカーフェスでも唯一無二の存在として大いに注目を集めていたが、クルマ維持の苦難も含めてスマートではないにしても、オーナーの笹木さんは思った以上に長い付き合いとなったスマート ロードスターとの生活をこれから先も楽しんでいくに違いない。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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