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トヨタ「フォーチュナー」を全バラ!「中央自動車大学校」の学生がアジアクロスカントリーラリーに参加してサポートします

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

関わった総勢20名の生徒がシェイクダウンを見守る

FIA・FIM公認国際クロスカントリーラリーである「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」は東南アジアの山岳地帯やジャングル、沼地、海岸、砂漠、プランテーション、サーキットなど、毎年コース設定も通過国も変わっていくが、それぞれの特徴あるルートが設定されるのもその魅力のひとつといえる。1996年の初回の開催から今年で第28回を迎え、2023年8月13日~19日にタイとラオスを舞台に開催となる。

今年は青木拓磨が乗るマシンのサポートへ

アジアクロスカントリーラリーは、過去3大会が新型コロナウイルス感染症拡大の影響があり、2020年(第25回)、2021年(第26回)は開催キャンセル。2022年(第27回)は例年の8月開催から大幅に日程を変更して11月に開催された。そのアジアクロスカントリーラリーに協賛をしてきている「中央自動車大学校」の学生たちが、久しぶりにラリーの現場に乗り込むこととなった。

今回彼らが車両製作を行ったのは、車いすレーサーとしてこのアジアクロスカントリーラリーに参戦を続けている青木拓磨選手が乗るトヨタ「フォーチュナー」である。2023年4月、フォーチュナーが学校へ持ち込まれ、校内で全バラをしたうえで、フレームなどの塗装を施し、組み直している。この短い期間の中で、ドライバーの青木選手側からのリクエストに応えつつ、市販車としてだけでなくラリー車として、しっかりとしたメンテナンスを行い仕上げた。

福島のエビスサーキットで行われた青木号のシェイクダウン

そして6月末に福島県のエビスサーキットで行われた青木号のシェイクダウンには作業に関わった総勢20名の生徒が勢ぞろいし、シェイクダウンの様子を見守った。青木号はこのシェイクダウンを経て、7月上旬、横浜本牧から現地タイへ車両が送られた。

中央自動車大学校の生徒の中から伊良部竜士、北條龍弥、藤谷 翔、福士海斗の4名の学生が選抜されて、実際に現地でのラリーレイドでTOYOTA Gazoo Racing INDONESIAのチームに同行する。車両には、ドライバーの青木拓磨選手と、コ・ドライバーとしてイティポン・シマラック選手とソンウット・ダンピパットラコーン選手が乗り込むことなるが、青木号以外にも、塙 郁夫/染宮弘和組、トゥバグス・アディ・モレンシャディ/ジャトゥポーン・ブラキッパチャイ組の3台のトヨタ フォーチュナーを担当することとなった。

シェイクダウンに立ち会った生徒のうち、2名に話を聞いてみた。

「左フロントは自分がやりました」

片山朋也さん(22歳/一般自動車整備科)はこうコメントしてくれた。

「クルマが好きで手を動かすモノづくりの世界でやっていきたいということでこの学校を選びました。今回、学校にやってきたフォーチュナーを現状を確認したうえで、バラしていってパーツを清掃したり塗装をし直したりして、ラリー中に何かあったらすぐに確認できるようにしっかりきれいに仕上げました。教科書でしか見ていない、普段は触れない部分を実際に触ることができたのは良かったです。本当に全バラして、イチから組み上げたので走る姿を見ることができて、今までの苦労が報われたなと実感できました」

「一時は、見るのも嫌になりました」

「この学校に入学したのは、クルマを支えていくのってかっこいいなぁと思って……」

という柳堀風斗さん(22歳/一般自動車整備科)は、このプロジェクトでは部品管理を担当した。部品点数は非常に膨大で、間違いが許されない責任あるポジションで「僕なんかがやっていていいのだろうか?」との思いとプレッシャーをつねに感じていたという。車両を本当にボルト1本まで分解していき、各工程の作業を全体を見ながら、進捗を見てスケジュール管理をしていた。

「もう見たくないと思うほどでしたが、シェイクダウンでちゃんと走れるようになってよかった。決勝でもしっかり走り切ってほしい」と語ってくれた。

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