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高級ミニバン戦線に異常あり!? トヨタ「アルヴェル」の牙城を崩すべく、日産が披露した伏兵の正体とは?「エルグランド」復活か

高級ミニバン戦線に異常あり!? トヨタ「アルヴェル」の牙城を崩すべく、日産が披露した伏兵の正体とは?「エルグランド」復活か

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: ジャパンモビリティショー/トヨタ自動車/メルセデス・ベンツ

  • メルセデス・ベンツ Vクラス(画像はV 220 dアバンギャルド エクストラロング ブラックスイート)。力強さと存在感が溢れるフォルム
  • 航空機のエンジンを主題にしたタービンデザインの吹き出し口など、大胆かつ高級感あふれるコクピット
  • 随所にあしらわれたシルバークローム仕上げがスタイリッシュで、メルセデスらしい美しい造形の室内空間となっている
  • ワイドな開口部を美しいクロームで縁取ったフロントバンパーなど、細部まで精緻に仕上げられたディテールにより圧倒的な上質感がある(画像はV 220 d エクスクルーシブ ロング プラチナスイート)
  • 日本初登場のフラッグシップMPV、レクサス LM。スピンドル形状のグリルはボディカラーを採用することでシームレスなデザインに
  • リアコンビランプは次世代レクサスのアイコンとなるLシェイプ一文字シグネチャーを採用。静粛性と走り出しの滑らかな転がりを目指し17/19インチホイールも新規開発
  • 室内は、広い空間を水平・垂直基調のシームレスなデザインテーマで表現することで、リビングのようなくつろげる空間を追求
  • 48インチワイドディスプレイは横長1画面、左右2画面などシーンに合わせて選択可能。後席にはタッチ式コントローラータイプのマルチオペレーションパネルが備わる
  • トヨタのアルファード Executive Lounge
  • 4代目となる新型アルファード/ヴェルファイアは「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、プラットフォームを刷新
  • 「高級サルーン」として、振動・騒音対策、燃費や走りといった基本性能を向上させながら、内・外装デザイン、ゆとりの室内空間、使い勝手といった商品性の面で開発テーマにふさわしい価値を持たせた
  • 乗降時から乗車中まで、すべての時間が上質で心地よい体験となるよう「おもてなし」をテーマにして装備類が開発・採用されている
  • トヨタのヴェルファイア Z Premier
  • 黒色の「漆黒メッキ」を基調とした金属加飾により、アグレッシブでありながらモダンかつ上質なデザインで、ヴェルファイアらしい上質感のある意匠となったモデル
  • ユーザーのヴェルファイアならではというこだわりに応えるため、「運転する喜び」を感じられるよう専用のサスペンションチューニングやボディ補強を施し、専用のパワートレーンユニットを設定している
  • 乗降時から乗車中まで、すべての時間が上質で心地よい体験となるよう「おもてなし」をテーマにして装備類が開発・採用されている
  • トヨタ車体 ヴェルファイア スペーシャスラウンジ コンセプト。4席だけの大空間で快適に過ごせるおもてなし装備・機能を備えた、最上級ミニバン。ショーファーからレジャーユースまで幅広いニーズに対応
  • 座り心地を追求した専用のリアシート、足元は7人乗りに比べ500mm広いスペースを確保している。多忙なビジネスマンの移動中、車内で執務やWEB会議も快適にできるテーブルや各部に電源を装備。前席との間には間仕切りカーテンを設定しプライバシーを確保できる
  • リアシートのヘッドレストにはスピーカーを内蔵、移動時間を臨場感溢れる音楽で心から寛げる時間に。ラゲージには専用のハンガーバーを装備し、移動先に合わせた着替えも可能だ
  • 日産がジャパンモビリティショー2023に出展した「ニッサン ハイパーツアラー」
  • ジャパンモビリティショー2023でお披露目された「人との絆を強めてくれる電動ミニバン」
  • 完全自動運転モードで走行中は、乗員同士が対面での会話を楽しめる
  • フロアに搭載したLEDパネルに風景を映し出し、日本らしいラグジュアリー感とリラックス空間を演出する
  • バイオセンシング付きのAI機能が、ドライバーや乗員の気分を判断し、室内の雰囲気を最適に演出してくれる
  • 日産のプレミアムミニバン「エルグランド」
  • 低重心プラットフォームによる優れた操縦安定性、安定感のある走行性能
  • ゆとりのある広い室内と高級セダンの内装をあわせ持つ
  • ロー&ワイド・プロポーションで圧倒的な存在感を誇る力強いエクステリアや、快適で上質な空間を提供するインテリアが魅力

上級ミニバンは「アルヴェル」一択でいいのか?

日本において、高級セダンやサルーンに代わる、国産ハイエンドミニバンを望む一般ユーザーはもちろん、VIP、会社役員、芸能人に圧倒的に支持されている上級・高級ミニバンの代表格がトヨタ「アルファード」。同クラスには日産「エルグランド」もあるにはあるが、「ヴェルファイア」を含めなくても販売台数では比較にならず、国産ハイエンドミニバン市場では「アルファード」の独走状態が続いているのだ。そんな高級ミニバンについて解説してみようと思う。

高級ミニバンは選択肢がなさすぎる

高級ミニバンを望む多くのユーザーは、先代モデル、そして約8年ぶりにフルモデルチェンジされたアルファード&ヴェルファイア(兄弟車を合わせて「アルヴェル」の略称で親しまれている)で大いに満足しているはず。現行モデルは最上級のエグゼクティブラウンジとZ系をラインアップし、ヴェルファイアに至ってはスポーティモデルと呼べるガソリンターボ279ps/43.8kgmを誇るZプレミアまで用意する。だがしかし、それ以外の車種の選択肢がなさすぎる……という声も聞く。

実際、大きな会議が開かれる大会場やホテルの前には、黒塗りのアルファードが列をなし、ちょっと異常な雰囲気さえある。その中にエルグランドが、肩身狭そうに混ざっていることもあるが……。また、国会のある永田町をよく通るのだが、かつては「クラウン」、レクサス「LS」、ベンツ「E/Sクラス」がひしめいていたものの、今ではアルファードだらけでもあるのだ。送迎車に趣味性の立ち入る隙はないかもしれないが、人と同じじゃあ、やっぱりつまらない……と外野は思うわけである。

「アルヴェル」のライバルはVクラス?

そこで、まずアルファードのライバル車として思いつくのが日産最上級ミニバンのエルグランドだが、筆者は2023年10月から開催されていたジャパンモビリティショーに参考出品されると予想していたものの、見事に裏切られた。現行の3代目、E52型は2010年のデビューであり、もう13年も造り続けられている、もはや古参だ。プラットフォームも古く、セレナで採用されたプロパイロット、プロパイロット2.0も搭載されていない。先代アルファードと比較しても、見劣りする部分は少なくないのである。

かつてあった、ホンダミニバンの上級車種である「ラグレイト」や「エリシオン」の復活の声も聞かないし、間もなく再デビューする「オデッセイ」はクラスが違う……。とすると、エルグランド以外のライバル、というか、選択肢はメルセデスベンツ「Vクラス」ぐらいということになる。

ただし、2/3列目席のシートが外せるなどアレンジ性はなかなかなものの、ショーファーカーとしての2列目席の豪華さや装備の充実度では、新型アルファード/ヴェルファイアに敵わず、なにしろ価格は926万円(消費税込)からと、コミコミ1000万円級なのである。メルセデスベンツの「Gクラス(ゲレンデ)」を好む芸能人やお金持ちはいても、Vクラスを愛用している芸能人やお金持ちはなかなか見かけないとも言えるのだ。

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