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脱EVシフトが始まる!? 欧州でなかなかEVが普及しない特殊な事情とは?「敵は炭素ではなく温室効果ガス」と知るべき

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: BMW/Mercedes-Benz Japan/BYD Auto Japan/雪岡直樹(YUKIOKA Naoki)/AMW

  • 日産グローバル本社ギャラリーに展示されているサクラ
  • 三菱eKクロスEV
  • メルセデス・ベンツ「GLC 350 e」。スターパターングリルを標準装備。特徴的なルーバーでSUVらしさを表現した
  • BMW5シリーズ。キドニー・グリルのサイズを拡大。BEVモデルはブラックパネルで仕立てられている
  • 2L 直4ターボエンジンはターボシステムやバルブ制御を高精度化、48Vマイルドハイブリッドシステムとの組み合わせで、低燃費かつダイナミックな走りを実現させる
  • コンパクト EVのBYD DOLPHIN
  • フラッグシップモデルのBYD SEAL
  • 壁際に行くと普通充電器が用意されている。コネクターを車両に繋ぎスイッチを押す。カード認証などはなく充電が開始される。操作はいたって簡単
  • 浜松SAには150kW充電器2口と90kW充電器6口(写真)がある
  • EV用の充電インフラの整備が喫緊の課題となっている
  • 道の駅 童話の里くすで充電
  • 充電口は車体右側後方に配置されている
  • 帰りも那須高原SAで充電することにした

今後の脱EVシフトの行方とは

日本でもなかなか普及が進まない電気自動車(EV)ですが、世界的にみてもその販売は鈍化がみられています。そこで脱EVシフトの流れが注目されはじめていますが、実際のところはどうなのでしょうか。解説していきます。

エンジン車の時代が続くことはない?

世界的な電気自動車(EV)販売の鈍化がみえ、踊り場的な様相から、脱エンジンの方向性が見直されるのではないかとの見解がある。しかし、それは誤りだ。

EVメーカーを目指すドイツのメルセデス・ベンツが、プラグインハイブリッド(PHEV)の販売を2030年以降も継続するとの報道があり、取り沙汰された。しかし、2023年8月に来日したメルセデス・ベンツのオラ・ケレニウス会長は、記者会見で「乗用車の将来はEVにある」と断言したうえで、「当面は、PHEVの販売を補完的に行う」とも述べているのである。

同時に、マルチパスウェイ(複数の経路)に対するコメントを求められたのに対し、「水素や合成燃料の道もあるのかもしれないが、乗用車に適しているのはEV」と明言した。また、BYDなどを視野に、新興勢力への対応を聞かれると、「われわれは価格競争に組み込まれるつもりはなく、ブランドと技術で世界の最先端であることを目指す」と答えたのであった。

したがって、メルセデス・ベンツがたとえ新しいエンジン開発を行うとしても、それは高効率な発電用エンジンと解釈すべきで、エンジン車の時代が続くことではない。

高級車や上級車種に限られていたEV

EV販売が踊り場的状況にある背景は、欧州が、上級車種を先にEV化してきたからといえる。大多数の消費者にとって手ごろで身近なEV開発が遅れた。理由は、バッテリー原価の高さが取り沙汰されるが、そればかりではない。

欧州は、二酸化炭素(CO2)排出量規制で95g/kmを達成しなければならない現状がある。それを満たすには、燃費の悪い高級車や大柄で重いSUVなどを先にEV化しなければならない。そうしなければ課徴金が科せられ、採算が合わなくなる。ことに、プレミアムブランドと称するメーカーは、その傾向が強い。

とはいえ、高級車や大柄な上級車種を購入できる消費者の数は限られる。そこで、EV販売は一時的に鈍化するのだ。

この先、たとえば日本の日産「サクラ」や三菱「eKクロスEV」のような250万円くらいで買えるEVが数多く出まわるようになれば、一気にEV化する可能性がある。また、EVを一度体験すれば、快適で壮快、小型車でも上質な走りを得られることに気づき、急速に広がるだろう。

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