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ホンダ「N-ONEカップ」に青木拓磨選手が参戦!「HDRS」からレースへのステップアップを自らが実証します。2024年初のHDRSは袖ヶ浦から

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 青木拓磨氏は、このハンドドライブレーシングスクールの校長を務める
  • この日の袖ヶ浦は雨のち晴れ。路面コンディションの急速な回復は参加者のスキルアップに大きく寄与したはずだ
  • スーパー耐久シリーズなどに参戦する山田 遼選手が今回の講師
  • 参加者は、乗車姿勢などをチェックしながら、まず広場で基本的な車両操作を行う
  • 走行を重ねるごとに路面コンディションはよくなっていった
  • 持ち込んだ自身の愛車の限界性能も確かめつつ、スラロームや急制動を徹底して行う
  • 参加者はもちろん、見学者も、講師陣のドライブする車両に同乗してコースを体験することも可能
  • 走行を重ねるごとに路面コンディションはよくなっていった
  • 今回2回目の受講となった芹澤さん。「コンディションが悪かったですが、その分自分のクルマの限界を感じることができました」
  • 午後からはサーキット走行となる。最初に先導走行のセッションとなるが、この時点では、水煙があがるほど路面の水量は多かった
  • ひと月前にサーキットデビューした小山さん。「これからもサーキットを走行する機会を増やしたい」とのこと
  • 青木拓磨氏は5月18日にオートポリスで開催のN-ONEオーナーズカップ第3戦に参戦する

HDRSでは初のウェット路面で開催

機能障がいを持つ人でもしっかりサーキットでの走行を楽しみ、そしてレース参戦も視野にステップアップを図っていこうという企画である「HDRS(ハンド・ドライブ・レーシング・スクール)」が、2024年度最初のスクールを開催しました。今回は3名と参加者は少なかったものの、その分いつも以上に内容の充実した1日となりました。

障がい者でもレースを楽しむ

HDRS(ハンド・ドライブ・レーシング・スクール)は、一般社団法人国際スポーツアビリティ協会が主催し、車いすレーサーである青木拓磨氏が校長を務め、プロドライバーが講師としてサポートをしているスクールである。千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイで年に数回開催しているが、今回はスーパー耐久シリーズに参戦している山田 亮選手が講師を務めている。

世界最高峰となる2輪ロードレース世界選手権(WGP)に1997年から参戦を開始したものの、その翌シーズン開幕直前にGPマシンのテスト中の事故によって脊髄を損傷し、車いす生活を余儀なくされた青木拓磨氏。そんな彼が、4輪に転向してからは様々なカテゴリーの4輪レースに参戦を続けてきているわけだが、そのレース活動の経験をフィードバックし、具体的にマン・ツー・マンでドライビングの指導をしていくのである。

モータースポーツは、自身の身体能力の先にデバイスがあり、健常者・障がい者が分け隔てなく楽しめるスポーツであるということから、障がいを持っていてもサーキット走行を楽しんでいこうという趣旨のもと、このスクールを開催している。障害者手帳付帯者については大幅な割引があるのが特徴で、もちろん、障がいを持っていなくても、健常者でも参加が可能だ。

レーシングスクールという名がついているものの、その内容は、機能障がいがある中でいかにきちんとした乗車姿勢を保ち、しっかり車両の運転をするかというところに注目。障がいによっては乗車姿勢が異なってくることから、それぞれのドライバーに合わせて、どう身体を固定しクルマの挙動に対しても着座姿勢を保持して、車両操作に集中できる環境を作れるかを直接指導している。

参加者それぞれが普段使用している車両を持ち込むわけだが、ドライビングテクニック以前の、こういった細かなアドバイスが有効であったりするという。

スケジュールは午前中に広場(パドック)を使用してのスラローム走行と急ブレーキ体験を行う。ここでステアリング操作、ブレーキング、アクセルコントロールなど、基本的なドライビングテクニックを実践し、自身のクルマの挙動を確認するレッスンが行われ、昼に実際にサーキットのコースでの先導走行、そして午後に3本の走行枠が用意されている。

また、助手席で同乗して走行を体験できる「サーキットタクシー」なども用意。さらにはハンドドライブユニットを装着したレース車両のレンタルも可能。グイドシンプレックス手動装置付き車(日産マーチニスモ)のレンタルも可能である。

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