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世界初公開! ホンダが次世代「燃料電池モジュール」を展示。トヨタは「第3世代FCシステム」をお披露目…FCEVの未来とは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

トヨタは第3世代FCシステムをお披露目

「第3世代FCシステム」と名づけられた新型燃料電池システムをこのFCエキスポ開催の5日前に発表していたトヨタは、その実物モデルを一般向けに世界で初めて展示することとなりました。

トヨタは、2014年の「MIRAI」の発売からこれまで30カ国以上の地域に約2万8000台を販売してきており、さらに自動車用としてだけでなく、バスや鉄道、定置式発電機などFCシステムの供給を2019年から開始しておりその数は2700基を超えるとしています。

それらのフィードバックを盛り込んだ「第3世代FCシステム」は、ディーゼルエンジンに並ぶ耐久性でメンテナンスフリーを実現したとしており、さらに燃費性能では航続距離を20%向上。そしてセル設計、製造プロセスの革新で低コスト化を実現したうえで、従来の乗用車への搭載や汎用向け(定置式発電機、鉄道、船舶等)に加え、大型商用車にもラインアップを拡大し、2026年以降に日本や欧州、北米、中国などの市場に投入する予定だということです。

持ち運びできる水素の提案も

そんなトヨタブースでは他にも水素を活用する新たな展示がなされていました。そのキーとなるのがポータブル水素カートリッジです。持ち運びのできる水素ユニットとして580mm×Φ200mm、重量8.5kg、容量3.3kWhという小型タンクを展示していました。

その水素カートリッジの使用例としてアイシンでは可搬型FC発電機を展示。第2世代FCセルでの発電で定格出力2kWの持ち運び型の電源ユニットです。

そしてもうひとつ面白いのはリンナイが出品していた「水素100%燃焼コンロ」です。その名の通り水素を燃やす方向での利用として、いわゆるカセットガスの巨大版ともいうべきコンロとなっていました。想定としては業務用の調理器具としての開発のようですが、もっとコンパクトに使いやすくなれば、アウトドアでの使用も面白いのかもしれませんね。

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  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)
  • 1969年生まれ。美術大学で日本画を学んだ後に、編集プロダクション数社を経てフリーランスライター&フォトグラファーに。編集者時代にかかわってきたモータースポーツ取材を続け、現在も2輪4輪問わず国内外のサーキットやラリーシーンを取材している。日本モータースポーツ記者会会員。
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