乗って体感できる、往年のラリーマシン仕様
細部まで再現されたサファリラリー仕様にカスタムされた日産3代目510型「ブルーバード」と、モンテカルロ・ラリーのサブマシンだったマツダSA22C型「サバンナRX-7」。この2台のマシンは、レンタカーとして誰もが走らせることができます。東京都清瀬市の「ときめきカーレンタル」がNostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)で展示したマシンを見ていきます。
伝説のラリーマシンを実走できる
2025年2月22日〜23日に横浜で行われたNostalgic 2days(ノスタルジック2デイズ)でレッドカーペットの上に2台並んで展示されていた往年のラリーマシンが発表された。1台はイエローに塗装され、フロントにフォグランプが装着されたマツダSA22C型「サバンナRX-7」。もう1台はサファリラリー仕様にカスタムされた日産3代目510型「ブルーバード」。そのようなクルマを展示している、東京都清瀬市の「ときめきカーレンタル」のスタッフの方に話を伺ってみた。
「当社はこういった変わったクルマがレンタルできる会社なんです。なかでもラリーマシンは得意で、ほかにも数台あります。もちろん日本の公道で走行できるようにナンバーも取得しています。こういったクルマは眺めることはあっても自分でドライブする機会はあまりありませんよね。展示車は6時間からレンタルできるので、気軽にドライブを楽しんでもらうことができます」
1970年にサファリラリー優勝を果たした記念すべき4号車を完全再現
まずは赤いボディの510型ブルーバードから。1970年に開催された第18回サファリラリーではハーマン/シュラー組が日産初となる総合優勝を果たした。このクルマはそんな日産ワークスのラリーマシンの4号車を徹底的に再現したレプリカマシンだ。
ベースとなったのは、4ドアセダンの1600SSSで、赤いボディに白い帯とマットブラックのボンネットが特徴。フロントのオーバーフェンダーやヘッドライトの飛び石防止ガードメッシュ、さらに泥濘路脱出用にコドライバーがリアバンパーに乗るためのステップや取っ手などのディテールもしっかりと再現している。
足まわりはニスモのラリー用サスペンションを装着して若干車高がアップしており、ワタナベ製8スポークにラリータイヤを装着した本格的な出で立ち。さらにこのクルマは1.6LのL16型の4速マニュアルから2LのL20B型の5速マニュアルに変更し、公認を取得している。そのためパワフルな走りを楽しむことができるのだ。
日本人初のクラス優勝を果たしたモンテカルロ・ラリー仕様
続けてイエローのSA22C型サバンナRX-7を見ていこう。こちらはレプリカではなく、1979年に開催された第47回モンテカルロ・ラリーで中川一/森川修組でプライベート参戦を果たし、日本人初となるクラス優勝を果たしたマシンのサブマシンとして製作された個体とのこと。実際に走行したわけではないので、非常に綺麗な状態となっている。
当時はクラリオンや小学館などがスポンサーとなり、イエローボディにクラリオンなどの大きなロゴが入る。若干リフトアップされたボディに、8スポークアルミホイールと185/65R14サイズのラリータイヤを装着。今となっては決してパワフルではないが、最高出力130psの12A型2ローターと5速マニュアルトランスミッションを操る楽しさは格別の体験となるはずだ。
いずれのクルマも一般のレンタカー同様に予約をすることで、6時間1万8000円からレンタル可能。気になる人はときめきカーレンタルに問合せてみてはいかがだろうか?