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幻のミッドシップ&ロータリー搭載車が登場!シボレー「コルベット」50周年記念イベントで見た圧巻のスケール【クルマ昔噺】

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)

  • シボレー XP895:スチールとオールアルミの2台が作られたが、現存するのはアルミいボディ。スチールよりも400ポンド(約180kg)も軽かった。エンジンは横置きV8をミッドシップ搭載
  • イベント会場に赴く前に聖地ともいえるコルベット博物館に立ち寄った。ここもコルベットで埋め尽くされていた
  • ケンタッキー州ボーリンググリーンにあるコルベットミュージアム。館内には貴重なモデルが多数展示されている
  • シボレー XP882:こちらは1973年に誕生したモデル。1970年登場のXP-882と呼ばれたコンセプトカーの進化版だが、搭載エンジンは何とロータリーエンジンだった。それも4ローターである
  • シボレー コルベット グランスポーツ:コルベットミュージアムの白眉、グランスポーツ
  • コルベット乗りにとってはきっと最良の日だったのだろう
  • シボレー コルベット:シリアルナンバーE53F001003を持つこのクルマ。3台目に生産されたモデルで、現存する生産型コルベットではもっとも古い個体とされている
  • ハイウエイを埋め尽くすコルベット。50周年記念イベントに向かうクルマたちだ
  • 会場の至る所に50周年アニバーサリーのバナーが
  • 日本では滅多に見られないスプリットウィンドゥのC2コルベットもここでは数台発見できた
  • 壁面に大きく貼られた初代コルベットの写真の下には歴代コルベットが整然と並べられた
  • イベント会場のあるテネシー州ナッシュビルの街では、ダウンタウンを封鎖してご覧のようにコルベットのパレードが行われた
  • ここまで大量のコルベットを1度に見るのは初めて
  • シボレー コルベット C5R:かつて直線番長と揶揄されたコルベットだが、C5からはフェラーリやポルシェと戦ってルマンでクラス優勝を遂げる実力派に変貌した

歴代コルベットのオーナーカーが1万台が集まった誕生イベント

モータージャーナリストの中村孝仁氏が綴る経験談を今に伝える連載。今回は、2003年にシボレー「コルベット」誕生50周年を祝う全米規模のアニバーサリーイベントを取材したときの体験談をお届けします。ナッシュビルでのZZトップの生演奏、歴代モデル1万台の壮観なパレード、そして幻のミッドシップやロータリー搭載車など、コルベットの長くて深い歴史を物語る1日でした。

デトロイトショーで芽生えたアメリカ車への情熱

1989年に、生まれて初めてアメリカのデトロイトショーを取材した。デトロイトはこの年から国際格式のモーターショーに格上げされ、世界中のメーカーが出展するようになり大きく変貌を遂げた。個人的にも以来四半世紀にわたって取材をし続けた、思い出深い場所である。

そんなわけで当然ながらアメリカ車に興味を持ち、同時に造詣もそれなりに深くなっていった。アメリカでスポーツカーといえば、もちろんシボレー「コルベット」。1953年に誕生した世界でも稀有なスポーツカーだ。そのコルベットが2003年に誕生50周年を迎え、アメリカでそれを祝う大きなイベントが開催されたので取材に行った。

誕生日のアニバーサリーイベントが開かれるクルマなどそう多くはない。当時は知る限り、30周年を祝ったポルシェ「911」と、30周年以降5年ごとにアニバーサリーイベントが開催された旧型のミニぐらいなものだった。

そのイベントが開かれたのは、テネシー州ナッシュビルだ。しかし、それに先立って全米30カ所の地点からコルベットのキャラバンが組まれ、それらが目指したのは、コルベット乗りの聖地、ケンタッキー州ボーリンググリーンにある、ナショナル・コルベット・ミュージアムであった。ここでひととき羽を休め、そこからさらに約105km離れたテネシー州ナッシュビルへと向かったのだ。我々もボーリンググリーンからコルベットと共にナッシュビルを目指した。

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