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ドイツで日本好きが和をイメージするという国籍不明の“竹傘”とは⁉︎【みどり独乙通信】 

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 現地TOYOTA GAZOO RACINGドリフトチームのトランスポーターがドリフト力をメッセージ
  • 懐かしいですねぇ、ダットサンでフェンダーミラーです。見ててワクワクしますね
  • ベトナム料理のキッチンカーもドリフトファン?ドリキソって?
  • ドイツのZ世代に刺さりまくっている「頭文字D」
  • 日本をイメージする代表が、この竹傘なんだそうです
  • ライスブレンネンはヨーロッパ最大のアジア車のイベント。その9割を占めるのが日本車です
  • ドイツの若い人たちに人気のNHKマスコット・キャラのどーもくん
  • 家族で日本テイストのファッションを楽しんでいらっしゃいます
  • 外観だけでなくエンジンルームまでピカピカ仕上げ
  • これは何の競技で走るのでしょうか?と疑問のウイングを装着していました
  • ドリフトはイベントの華ですよね
  • ギャラリーも大盛り上がりのドリフト走行
  • タイムアタックって和製英語だったことを知って驚きました
  • わからなければ聞く、が基本で仲間の輪が広がるライスブレンネン
  • ライスブレンネンでは日本のVIPセダンも意外に人気で数多く見かけます
  • もちろんドイツでも公道ドリフトは認められていません

ドイツ車系イベントと日本車のイベントの違いは格付けチェック?

ドイツ・ラウジッツリンクで開催されたヨーロッパ最大級のアジア車イベント『ライスブレンネン』へ今年も訪れた、モータージャーナリストの池ノ内みどりさん。数千台規模というとんでもない数の日本車を前に、途方に暮れそうになるイベントです。しかし、数えきれないほどの日本車、とくに旧車が多く並ぶというとってもフシギな会場で見かけたものとは。

ドイツでもドリフトが人気!警察が公道ドリフトのNG行為を相談受付中

かつてデートカーと呼ばれたクルマをまだまだ多く見かけるこのライスブレンネンですが、それ以外にも昭和や平成初期のファミリーカーもちょくちょくあるのが面白く、懐かしいのです。本当にさまざまな種類の日本車が一同に集うイベントですが、参加者のみなさんに伺うと、ここではヒエラルキーは一切ないのだそうです。

というのもドイツ車のイベントでは、一番高級車はどれか、特別仕様車であることなどが暗黙の了解でランキングされるそうなのです。しかし、日本車イベントにはそれがなく、年齢や性別を超えてみんなが仲間だという意識が強いそうです。

もちろん日産R34型スカイラインGT-RやホンダNSXはみなさんの憧れですが、このようなイベントで稀少車をじっくり見せて貰えたり、オーナーの話を聞けるのがとても嬉しいそうで、いつかはアレを…とまた日々の仕事を頑張るモチベーションになるのだとか。

会場ではドリフト選手権やタイムアタックなどの様々な競技も開催されます。日本発祥の両競技はこのようなイベントには欠かせませんね。タイムアタックという言葉は日本人にとってはごく馴染のある英語(?)ですが、じつは完全なる和製英語と知って逆カルチャーショック(笑)でした。しかし、ドイツのみなさんにはすっかりこれはひとつの日本のカルチャーとして定着しているのかもしれません。

これらの競技に出場するために、ライスブレンネンに参加している方も多く、存分に楽しもうと早朝からミーティングルームでは競技参加者たちのドライバーズミーティングもしっかり行われていました。ドイツでもドリフト走行などを公道で違法に楽しむ人が後を絶たないようで、会場では警察官が巡回し、公道でのNG行為をについてユーモアを交えて相談にのっている姿が印象的でした。

竹傘がアジアのイメージとして不思議にも人気上昇中

日本にも似たモノのがあるけれど、ちょっと違う?竹笠?かさこ?があります。恐らくベトナムか中国の物だとは思うのですが、このイベントでの人気アイテムでもあります。

これを被っていた人に聞いてみると、「どこの国の物かは知らないけれど、アジアと言えばこの竹で編んだ帽子というイメージ」なんですって。確かにドイツの旅行社が組んでいる日本のパッケージ旅行には、田んぼでこの傘を被った人の写真がよく使われているので、アジア=この傘をかぶっているというイメージになるのかもしれません。

イベントで傘をさすのが面倒なので、雨の時にも日差しが強い日にもとても便利で重宝すると伺い、なるほど!と思いました。このライスブレンネンで開催された週末は、どしゃ降りの雨と暑い日ともにありましたので、さぞかし会場でも多く売れたのではないでしょうか。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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