ドイツ車系イベントと日本車のイベントの違いは格付けチェック?
ドイツ・ラウジッツリンクで開催されたヨーロッパ最大級のアジア車イベント『ライスブレンネン』へ今年も訪れた、モータージャーナリストの池ノ内みどりさん。数千台規模というとんでもない数の日本車を前に、途方に暮れそうになるイベントです。しかし、数えきれないほどの日本車、とくに旧車が多く並ぶというとってもフシギな会場で見かけたものとは。
ドイツでもドリフトが人気!警察が公道ドリフトのNG行為を相談受付中
かつてデートカーと呼ばれたクルマをまだまだ多く見かけるこのライスブレンネンですが、それ以外にも昭和や平成初期のファミリーカーもちょくちょくあるのが面白く、懐かしいのです。本当にさまざまな種類の日本車が一同に集うイベントですが、参加者のみなさんに伺うと、ここではヒエラルキーは一切ないのだそうです。
というのもドイツ車のイベントでは、一番高級車はどれか、特別仕様車であることなどが暗黙の了解でランキングされるそうなのです。しかし、日本車イベントにはそれがなく、年齢や性別を超えてみんなが仲間だという意識が強いそうです。
もちろん日産R34型スカイラインGT-RやホンダNSXはみなさんの憧れですが、このようなイベントで稀少車をじっくり見せて貰えたり、オーナーの話を聞けるのがとても嬉しいそうで、いつかはアレを…とまた日々の仕事を頑張るモチベーションになるのだとか。
会場ではドリフト選手権やタイムアタックなどの様々な競技も開催されます。日本発祥の両競技はこのようなイベントには欠かせませんね。タイムアタックという言葉は日本人にとってはごく馴染のある英語(?)ですが、じつは完全なる和製英語と知って逆カルチャーショック(笑)でした。しかし、ドイツのみなさんにはすっかりこれはひとつの日本のカルチャーとして定着しているのかもしれません。
これらの競技に出場するために、ライスブレンネンに参加している方も多く、存分に楽しもうと早朝からミーティングルームでは競技参加者たちのドライバーズミーティングもしっかり行われていました。ドイツでもドリフト走行などを公道で違法に楽しむ人が後を絶たないようで、会場では警察官が巡回し、公道でのNG行為をについてユーモアを交えて相談にのっている姿が印象的でした。

竹傘がアジアのイメージとして不思議にも人気上昇中
日本にも似たモノのがあるけれど、ちょっと違う?竹笠?かさこ?があります。恐らくベトナムか中国の物だとは思うのですが、このイベントでの人気アイテムでもあります。
これを被っていた人に聞いてみると、「どこの国の物かは知らないけれど、アジアと言えばこの竹で編んだ帽子というイメージ」なんですって。確かにドイツの旅行社が組んでいる日本のパッケージ旅行には、田んぼでこの傘を被った人の写真がよく使われているので、アジア=この傘をかぶっているというイメージになるのかもしれません。
イベントで傘をさすのが面倒なので、雨の時にも日差しが強い日にもとても便利で重宝すると伺い、なるほど!と思いました。このライスブレンネンで開催された週末は、どしゃ降りの雨と暑い日ともにありましたので、さぞかし会場でも多く売れたのではないでしょうか。


























































