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アウトバーン脇に建つカオスな展示をする自動車博物館!レトロトラックとチューニングカーの特別展を開催【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • ジンスハイム・ミュージアム:このミュージアムにある旅客機はすべて実機です
  • ジンスハイム・ミュージアム:この日は天気も良く、最高のイベント日和でした
  • ジンスハイム自動車・技術博物館:コンコルドのような音速旅客機は、今後開発されることがあるのでしょうか
  • ジンスハイム・ミュージアムの展示ホールの入口近辺
  • ジンスハイム・ミュージアム:レトロバスのオーナーさんの展示もありました。バスにもHナンバー(ヒストリックナンバー)が付いています
  • ジンスハイム・ミュージアム:航空機のタイヤのコーナーもあり、その大きさに驚きます
  • ジンスハイム・ミュージアム:遠く北ドイツのキールからやってきたUボート・U17
  • ジンスハイム・ミュージアム:F1展示フロアの様子
  • ジンスハイム・ミュージアム:ミュージアムのホールの中も少しカオスです。F1のマシンが所狭しと並ぶ上にはヘリコプターが展示されています
  • ジンスハイム・ミュージアム:レプリカやショーカーも多いですが、やはりF1マシンをこれだけ一度に観ることができるこのミュージアムは貴重です
  • ジンスハイム・ミュージアム:ミュンヘンのBMWもかつてはF1に参戦していましたが、運転中にカーラジオから流れたF1撤退のニュースは衝撃的でした
  • ジンスハイム・ミュージアム:特別展示のチューニングクルマです。オペルやVWがとくに昔の若者に人気のチューニングベース車だったようです
  • ジンスハイム・ミュージアム:いまは随分と少なくなりましたが、このようなチューニング車両も、たまに道路で見掛けると楽しくなります
  • ジンスハイム・ミュージアム:オペル・マンタです。ニュルブルクリンクを走るレーシングマシンも大人気です
  • ジンスハイム・ミュージアム:このBMWは初めて見ました。とても独特なカラーリングとデザインです
  • ジンスハイム・ミュージアム:特別展のチューニングクルマは、おそらくショップのクルマ以外にも、一般の方の車両を借りたのではないかと予想します
  • ジンスハイム・ミュージアム:ゴルフGTIはいつの時代でもスポーティで格好良いです
  • ジンスハイム・ミュージアム:ゴルフは昔も今もチューニングファンの人気車種です
  • ジンスハイム・ミュージアム:ザクスピードといえば、日本の鈴木亜久里選手もドライブされていましたね
  • ジンスハイム・ミュージアム:チューニングブームからアマチュアレーサーが数多く誕生し、草レースを通してレースがより身近なものになりました
  • ジンスハイム・ミュージアム:チューニング特別展の様子です。オペルやVWはとくに、昔の若者に人気のチューニングベース車だったようです
  • ジンスハイム・ミュージアム:ミュージアムの敷地で偶然見かけたオペル・マンタです。1980年代に流行ったキツネのしっぽがエモいですね。このクルマは今も大人気車種です
  • ジンスハイム・ミュージアム:昔はランチアも勢いがありました。今や量販クルマもほとんど見かけません
  • ジンスハイム・ミュージアム:ツェッペリン・マイバッハでしょうか
  • ジンスハイム・ミュージアム:燃料危機の時代に木材ガス化装置に作り替えたメルセデスの自動車です。先人の発想に脱帽します
  • ジンスハイム・ミュージアム:1970年代のようなカラーリングのトラックです。隣国オーストリアのナンバープレートでした
  • ジンスハイム・ミュージアム:このエリアにはMANのトラックが並んでいました
  • ジンスハイム・ミュージアム:MANの本社はミュンヘン近郊にあるため、親近感があります
  • ジンスハイム・ミュージアム:アメリカンなトラックも展示されています
  • ジンスハイム・ミュージアム:オペルのトラックを初めて見ました。オレンジ色が可愛いです
  • ジンスハイム・ミュージアム:カラフルな展示
  • ジンスハイム・ミュージアム:キャンピングトレーラーを載せているトラックを、ちょくちょくお見掛けしました
  • このジンスハイムはクラシッククルマの展示もとてつもなく多いです。歩きやすい靴で来場されることをお勧めします
  • ジンスハイム・ミュージアム;このトラックの運転手さんはどうやらサッシャさんのようです。ヨーロッパのトラック運転手さんは、自分のネームプレートをフロントガラスに掲げているのをたまに見掛けます
  • ジンスハイム・ミュージアム:この古いメルセデスのキャンピングカーはかなり可愛いです。中に座っていたおばあちゃんが、若かりし頃から大切にしてきたのでしょう
  • ジンスハイム・ミュージアム;この日のレトロトラックのイベント車両は、ミュージアムの敷地に所狭しと展示されていました
  • ジンスハイム・ミュージアム;これらが現役で走行していた時代は知りませんが、なぜかノスタルジックな気分になります
  • ジンスハイム・ミュージアム:デザインがステキなスカニアのトラック
  • ジンスハイム・ミュージアム:ドイチェポスト(郵便局)で活躍していたトラックのようです
  • ジンスハイム・ミュージアム:ドイツではプジョーのトラックはかなり珍しいです
  • ジンスハイム・ミュージアム:ドイツではメルセデスは多目的に使用されています
  • ジンスハイム・ミュージアム:トラックの荷台にはキャンピングトレーラーが積まれています
  • ジンスハイム・ミュージアム:トラックの荷台に牽引タイプのキャンピングトレーラーを積むと、そのまま宿泊も可能です。荷台の扉を閉めれば安全性も高いです
  • ジンスハイム・ミュージアム:トレーラーでトラックを積載して来た出展者もいました
  • ジンスハイム・ミュージアム:トラックをトラックで積載して来た人がいる一方で、そうでない人はゆっくりとアウトバーンを走って来たのでしょう
  • ジンスハイム・ミュージアム:トラックを見ながら飛行機にも目が行ってしまいます
  • ジンスハイム・ミュージアム:メルセデスの古いキャンピングカーの後ろ側です。サイクルキャリアは最近のものですが、イメージ用に古いスキー板を積んであるところが良い雰囲気です
  • ジンスハイム・ミュージアム:ヨーロッパにも、日本でいうトラック野郎がいたのでしょうか
  • ジンスハイム・ミュージアム:レトロなグリーンがステキなBENZのトラック
  • ジンスハイム・ミュージアム:レトロなトラックは色合いもステキです
  • ジンスハイム・ミュージアム:旧消防クルマの参加もありました
  • ジンスハイム・ミュージアム:古いメルセデスの観光バスです。個人の所有だそうです
  • ジンスハイム・ミュージアム:昔は何をこのトラックで運んでいたのでしょう
  • ジンスハイム・ミュージアム:超希少なマイバッハのトラックも展示されています
  • ジンスハイム・ミュージアム:飛行機やトラックでかなり情報過多な感じも、なかなか良いものです
  • ジンスハイム・ミュージアム:普段はミュージアムに隣接するメイン駐車場でイベントが開催されていました
  • ジンスハイム・ミュージアム:末尾にHが付くヒストリックナンバーのトラックを見かけました。ここに集まった愛しいトラックやバスは、本当に大切に整備をしながら保存されていることを実感しました
  • ジンスハイム・ミュージアム:隣国ベルギーからも参加しています
  • ジンスハイム・ミュージアム:こちらはメルセデスがミュージアムから持ってきた展示クルマです
  • ジンスハイム・ミュージアム:視野に入ってくるものが多いです。それも見るもの全てが超超Lサイズです

自動車博物館のアイコンがなぜかコンコルド

ドイツ在住のモータージャーナリストの池ノ内みどりさん。アウトバーンからも見えるコンコルドがアイコンのジンスハイム自動車・技術博物館に久々に立ち寄りました。以前に何度か訪れた際には駐車場が満車ということは一度もなかったそうですが、立ち寄った土曜日は大勢の人でミュージアムのまわりが大賑わい。どうやらオールドタイマーのトラックのイベントが開催中とのこと。なんだかワクワクする予感です。

来場者の目当てはじつは陸路で辿り着いた潜水艦のUボート?

ミュージアムの敷地へ足を踏み入れると、数多くのかわいらしいレトロなトラックが並んでいます。トラックのイベントだけを見学するのは無料ですが、せっかく来たのでまずは入場券を購入するためにチケットカウンターへ。

屋根にはコンコルドをはじめ、数多くの航空機が空へ向かって並んでいるうえ、新しく展示物に採用された巨大なUボート・U17も目に入り、相変わらずカオスな感じですが、これがこのミュージアムの特徴なのです。

このUボートは20247月に遠く北ドイツのキールからオランダへ運ばれ、そこから水路でネッカー川を通ってシュパイヤーへ運ばれ、シュパイヤーからジンスハイムへの約40㎞を陸路で輸送されたそうです。その壮大な輸送ドキュメントはニュースにもなりました。実物を見てみたいと願っていたのは私だけではなかったようで、Uボートの中へ入るには大行列でしたので、今回は諦めて外観だけ写真を。

敷地内はいくつかの建物に分かれているのですが、まずはチューニングカーの特別展のホールへ。日本もそうですが、ドイツでもとくに1970年~1990年代は、若者達の間でチューニングが流行し、愛車の個性を主張する時代だったようです。とくにドイツで人気だったチューニングのベース車両は、オペルやフォルクスワーゲン・ゴルフです。

その頃からお手製のレーシングカーで草レースに出場する若者が増え、ニュルブルクリンク耐久シリーズや24時間レースが盛んになっていきました。BMW MAMGなど、チューニングから派生して誕生したスポーティモデルの原点でもあり、現代のドイツのモータースポーツ史においても重要な時代です。

蒸気機関車やコンコルド、レトロトラックとバラエティ豊かな展示

特別展から一般展示フロアへ。所狭しと並ぶさまざまな車両には圧巻されます。本当にじっくり見学するとなると、相当な時間がかかるので歩きやすい靴は必須です。蒸気機関車にヘリコプター、航空機に歴史的な自動車、F1マシン…それらが一堂に広大なフロアに展示されています。

その展示フロアから階段を上がると、屋上に抜けてコンコルドなど数基の飛行機を間近に見学できるほか、機内に入ることもできます。一部の航空機にはミュージアムの出入り口に繋がっている滑り台が設置されていて、飛行機の中から滑り降りることができるのでとても楽しそうなのですが、さすがに妙齢な日本人ひとりではその勇気もなく階段で降りました(笑)。

アメ車の展示ホールもありますが、今回はパスしてレトロなトラックを見学に向かいました。ドイツメーカーのメルセデスやMANを中心に、スカーニアやルノーなど、ドイツ以外のメーカーのトラックも並んでいます。これら大型車をコレクションしている人たちは大型倉庫のようなところを所有していたり、レンタルしているのでしょうか。どの車両も非常に美しく、コンディションが良さそうです。どのようにして保管しているのかとても気になりますね。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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