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走ってナンボのGTだ! 6台乗り継ぐ偏愛オーナーのいすゞ「ベレット1600GTR」は旧車の理想形だった!!

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  FACT CHECK: 山本 亨

雨ざらしボディは部品取りの運命から一転!
街乗り&ジムカーナ仕様へ生まれ変わった

丹羽さんと出会ったのはサーキットだったため、目の前のクルマがレース車両かと思いきや、実は街乗り仕様だった。本気のレース車両は、クラシックカーレース(JCCA)に参戦するため、大がかりなメンテナンスを行っている最中だという。遊ぶクルマがないため、急きょこの街乗り仕様を引っ張り出して走らせていたのだ。

丹羽さんは日頃から状態の良い車体を探している。街中で魅力的なベレGを見かけると、オーナーに声をかけて「もし手放す際は連絡してほしい」と積極的に働きかけている。希少な車体だからこそ、一瞬の出会いを逃さないように心がけているそうだ。

今回紹介するベレGも、納車で他県を訪れた際、ガソリンスタンドで偶然見かけた個体だった。オーナーに挨拶をして連絡先を交換し、数年後に「大切に乗ってくれる人に譲りたい」と相談を受けたという。

以前見かけた時は状態が良かったものの、数年が経過したその車体はエンジンの調子が悪くなっていた。前オーナーがマンション暮らしで雨ざらしになっていたため、ボディの傷みも激しかった。当初はレース車両の部品取りとして引き取ったそうだ。しかし、いざ車体を眺めていると「ただの部品取りで終わらせるのは可哀想だ」という情が湧き、再び公道を走れるようにレストアを決意した。

走る楽しさを追求し続けるDOHCのGTR
名車との大人の極上のセカンドカーライフ

復活させるにあたり、単に走るだけでなく、街乗りからジムカーナ競技までこなせる仕様に作り込むことを決めた。競技規則の縛りがないため、エンジンは排気量を広げるボアアップを施し、高性能なカムシャフトなどを組み込んだ本格的なチューニングユニットを搭載している。

足回りには、かつていすゞのモータースポーツ部門が販売していた「ステージ3」と呼ばれるレース用キットのレプリカを装着した。さらに、いすゞスポーツ製のスタビライザーでロールを抑え、駆動力を左右のタイヤに最適に配分する機械式LSDも組み込んでいる。LSDの効き具合を強めに設定することで、トラクションが増してコーナーをスムーズに曲がるセッティングに仕上げた。

丹羽さんにとって、このベレGはあくまで休日の走りを楽しむ趣味のクルマである。「さまざまな場所を走り、そのステージに合わせた仕様を探りたい。クルマをいじる楽しさや、調整による変化を体感したい」と語る。

レストア完了後には、湘南ヒストリックカークラブ(SHCC)主催のジムカーナ大会や、愛知県のタイムトンネルトライアルといったイベントにも参戦した。近所のドライブから本格的なスポーツ走行まで、名車ベレGとともに極上のセカンドカーライフを満喫している。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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  • 山本 亨
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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