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「シビック」「ミラージュ」「レビトレ」のワンメイクレースが熱かった! 懐かしいレーサーの登竜門レースを振り返る

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: TOYOTA GAZOO Racing/モビリティランド/本田技研工業/三菱自動車/TRD/AMW編集部

  • ワンメイクレースのイメージ

  • 4代目ミラージュ
  • ワンメイクレースのイメージ

レーシングドライバーの登竜門として人気

マシンの戦闘力がイコールに近いためウデの差が明確で、必然的に接近バトルも多く白熱するワンメイクレース。上位カテゴリーを目指す若手の登竜門であり、数多くの名ドライバーを育ててきたカテゴリーだ。近年はナンバー付き車両とハイグリップラジアルタイヤが主流となっているが、以前は「N1」仕様と呼ばれるナンバーなし車両でマフラーはサーキット専用、タイヤもセミスリックもしくはスリックを履くより本格的なスペックだった。ワンメイクレースの人気がストリートや草レースにも及んだ、一世を風靡した名車を紹介しよう。

歴史も長く多くのレーサーに愛された「シビック」

まずは何といってもホンダ「シビック」だろう。国内で開催されたワンメイクレースではもっとも長い歴史を誇り、全国を転戦するインターカップを頂点に東日本&西日本シリーズ、さらに鈴鹿サーキットをはじめとするいくつもの地方戦が存在していた。

とくに盛り上がったのはAT型と呼ばれる「ワンダーシビック」以降で、西日本ではサーキットに限らずチューニングのメイン車種として君臨。ワンメイクレースはEF/EG/EKと続いたあと、DC5型「インテグラ・タイプR」へスイッチしたが、ふたたびFD2型でシビックのワンメイクが復活した。

シビックとともに多くのレーサーを輩出した「ミラージュ」

シビックと双璧だったのが三菱「ミラージュ」。期間は1985~1998年で同じくインターカップを筆頭にいくつかのシリーズが組まれ、地方戦からスタートしてインターを目指すというステップアップの道筋ができていた。シビックもミラージュもいわゆる「マイスター」的な強者がおり、テクニックや駆け引きのレベルは上位カテゴリーと比べても遜色なかった。

4代目ミラージュ

FR車ワンメイクレースの代表格「カローラレビン/スプリンタートレノ」

さらに同じ排気量である1600ccのレースでは、トヨタ「カローラレビン」と「スプリンタートレノ」だ。やはり複数のサーキットを転戦するシリーズと地方ごとのシリーズに分けられており、カローラ・スプリンター・ノーマル・カップ(C/SNC)の名称で親しまれていた。レースは2000年に「アルテッツァ」へと切り替わるまで継続し、現在の「GR86」/「BRZ」が実質的な後継と考えていいだろう。

「スターレット」に「マーチ」とコンパクトカーも人気

この3レースよりさらに敷居が低かったのは、KP61やEP82などトヨタ「スターレット」のワンメイク。車両が安くタイヤも小さいためローコストで参戦でき、スターレットの地方戦で結果を残し1600ccクラスに移行、という道筋を歩んだドライバーも枚挙にいとまがない。

日産「マーチ」のワンメイクも入門カテゴリーとして大人気だった。レースは終了しておりマーチも新車の国内販売を終えているが、日産の契約ドライバーを講師に迎えたスクールを開催するなど、自動車メーカーが育成にも力を入れたシリーズとして有名だ。

今も一部は台数こそ減らしているものの、地方戦として存続しているシリーズがあり、中古のレースカーも少なからず存在する。その気になればレースにエントリーすることも可能であり、チューニングの部品取りとしても魅力的だろう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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