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「車の主流はロータリー車に変わる!」意気軒高な70年代マツダの旗手「カペラ」とは?【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)

  • 1970年の第17回東京モーターショーのマツダのパンフレット。ロータリーエンジン搭載の先行者だったコスモスポーツ、ルーチェ ロータリークーペ、ファミリア ロータリークーペとともにカペラが掲載
  • 第17回東京モーターショーのマツダのパンフ。マツダのテーマは「ロータリーワールド(平和と充実)」と記されている
  • 1971年・第18回東京モーターショーのマツダのパンフ。丸型4灯ヘッドランプのGシリーズの写真が載せられていた
  • 1975年10月のカペラのカタログ。1974年2月登場の「2代目」となる
  • 1975年10月のカペラのカタログ。初代に対して公害対策と冷却性能向上のためにノーズ部分を110mm伸ばしている
  • 1975年10月のカペラのカタログ。新たに4連メーターが備わるインパネの採用なども変更点だった
  • 1975年10月のカペラのカタログ。この時の12A型ロータリーエンジンは最高出力が125ps、最大トルク16.5kgmだった
  • 1975年10月のカペラのカタログ。トランスミッションは3速ATと5速MT、4速ATが設定されていた
  • 1970年の第17回東京モーターショーのマツダのパンフレット。初代カペラがトップの扱いだった

マツダのロータリー史で忘れてはいけないマスターピース

2023年に「ロータリーエンジンを発電機とする電動化技術を搭載したクルマ」として「MX-30 Rotary-EV」が登場、電動化でも同社の強みを生かしたユニークな取り組みが注目のマツダ。ロータリーエンジン搭載車としては、2012年に「RX-8」が生産終了して以来、じつに11年ぶりのことだ。

2023年にはロータリー搭載車の累計生産台数が200万台に到達

マツダはこの間、新しい時代に適合した最新技術として復活させることを念頭に、REの火を絶やさず研究・開発を続けてきたという。その成果のひとつが、MX-30 Rotary-EVに搭載された830cc×水冷1ローターで、型式は8C-PH型と呼ぶ。なお2023年にはロータリーエンジン搭載車の累計生産台数が200万台に到達、MX-30 Rotary-EVは数えて12車種目となる。

ご承知のとおり、西ドイツ(当時)のNSUバンケル社との技術提携をもとに、マツダがロータリーエンジンの試作第1号機を完成させたのが1961年のこと。さらに1967年、「コスモスポーツ」にマツダの市販車では初めてロータリーエンジンを搭載。以来、ロータリーエンジンを量産する世界で唯一の自動車メーカーとして今に繋がっている。

ちなみにコスモスポーツはスポーツカー然としたコンパクトなボディに、当時110ps/13.3kgmの491cc×2ローターの10A型を搭載。最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒を誇った。この機会に、コスモスポーツ以降、MX-30 Rotary-EVよりも前までの11車種を改めて並べると以下のとおりである(各モデルとも初代とその発売日)。

・1967年5月:コスモスポーツ
・1968年7月:ファミリア ロータリークーペ
・1969年10月:ルーチェ ロータリークーペ
・1970年5月:カペラ(初代)
・1971年9月:サバンナ
・1972年11月:ルーチェ(2代目)
・1974年4月:ロータリーピックアップ(北米、日本名はプロシード)
・1974年7月:パークウェイ・ロータリー26
・1975年4月:ロードペーサー
・1978年3月:サバンナRX-7
・2003年4月:RX-8

1970年に華々しくデビュー

さて、そんなこれまでのロータリーエンジン搭載車の中で、4番目の車種として、「サバンナ」登場の前年、1970年5月に登場したのが初代の「カペラ」だった。この初代カペラが発売となった当時の筆者は小6で、自宅からコンパクトカメラを首からぶら下げ、自転車を走らせてディーラーの展示会に出向いた記憶がある。

小遣いなど潤沢なはずもなく、フィルムはもちろんモノクロだったが、パッシャン! とプリミティブなシャッター音が立つ樹脂ボディのパックカメラ・ハリーナで展示場(砂利敷きだった)で実車を写しては、運転席にも座らせてもらい、カタログをもらって帰ってきた。

だが、今回この記事のために確認したのだが、あろうことかその時にディーラーでもらったであろうカタログは発掘ならず。そこで今回写真でご紹介しているのは東京モーターショーのマツダのパンフレットと、かろうじてあったカペラ・マイナーチェンジ後のカタログから。

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