クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 約425万円で落札! ランボルギーニ「ミウラ」のヘッドライトの元ネタ…フィアット「850スパイダー」アバルト風味の評価は適正!?
CLASSIC
share:

約425万円で落札! ランボルギーニ「ミウラ」のヘッドライトの元ネタ…フィアット「850スパイダー」アバルト風味の評価は適正!?

投稿日:

TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Bonhams

  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams
  • 2万8000ドル(邦貨換算約425万円)で落札されたフィアット「850スパイダー」(C)Bonhams

アバルトとアバルト「風」の格差は大きい?

アメリカで冬の避寒リゾート地として知られているアリゾナ州スコッツデールでは、毎年1月下旬に「アリゾナ・コンクール・デレガンス」が開催されます。クラシックカーのオークション業界では名門として知られる英国ボナムズ社は、2025年1月25日にスコッツデール市内でオークションを開催しました。今回はその出品車両の中から、アバルトのエッセンスを振りかけたフィアット「850スパイダー」をピックアップ。その概要とオークションレビューを紹介します。

ミウラの眼を持つ小さなオープンスポーツ、フィアット 850スパイダーとは?

フィアット「850スパイダー」は、フィアット社内デザインの「850クーペ」とともに今からちょうど60年前、1965年のジュネーヴ・ショーにてワールドプレミアに供された。

850スパイダーのボディは、カロッツェリア・ベルトーネがトリノ近郊に構えたグルリアスコ本社工場で生産。そのスタイリングは、ベルトーネ在籍時代のジョルジェット・ジウジアーロの傑作のひとつとされている。ジウジアーロ&ベルトーネのコンビで1963年に発表したデザイン習作「テストゥード」のモチーフを量産スパイダーに投影したといわれるデザインは、たしかに美しく魅力的といえよう。

初期モデルでは傾斜した楕円型ヘッドライトを特徴としていたが、このユニットは同時期に同じベルトーネで生産されていたランボルギーニ「ミウラ」と共用の「カレッロ(Carello)」社製だったことは有名な逸話である。

そして2年後の1967年、850クーペおよびスパイダーがともにアメリカ市場に導入される。アメリカ仕様の最高出力は52bhpで、時速100マイル(約160km/h)表示のスピードメーター、タコメーター、フロントのディスクブレーキ、ビニールレザー張りシートが装備された。

ミニ クーパーよりも安価だった

アメリカにおける販売価格はクーペが1795ドル、ゴージャスなベルトーネのスパイダーが1998ドル。これはモーリス/オースティン「ミニ」やオースティン・ヒーレー「スプライト」に匹敵するもので、「ミニ クーパー」よりも安価だったという。

そんな850ながら「このクルマを運転するのは至福の喜びだ」と『Sports Car Graphic』誌は謳い、英国の自動車史家である故マイケル・セジウィックは850を「1960年代の混雑した道路にとって、ほとんど完璧なパーソナルカー」と評したという。

1968年にはエンジンが903ccに拡大され、最高速度90マイル(約145km/h)が可能になり、チューニングされた高性能なアバルト版にも近いパフォーマンスを得るに至る。この「850スポルト スパイダー」を名乗る後期型では、内外装各部もよりリファインが施されたものの、現在のクラシックカーマーケットにおける人気と評価では、ヨーロッパやアメリカはもちろん、日本国内でも847ccの前期型に軍配が上がるようだ。

そして、これらのスタンダード850スパイダーを大きく上回るマーケット評価を得ているのが、アバルトがコンプリートカーとして製作・販売したフィアット・アバルト「OT1000スパイダー」なのだが、どうも今回の出品車両は正規のアバルトではないようなのだ。

>>新型600eの情報満載! フィアット&アバルト専門誌「FIAT & ABARTH fan-BOOK」vol.09発売中(外部サイト)

12
すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS