日本向きの4ドアクーペが登場

BMWジャパンは2025年3月5日に新型「2シリーズ グランクーペ」の日本導入を発表、同日、販売を開始しました。車両価格（消費税込み）は528万円〜。デリバリーは2025年3月以降を予定。発表会場であったブランドストア「FREUDE by BMW（フロイデ・バイ・ビー・エム・ダブリュー）」から、当日の模様も合わせてレポートします。

パワートレインは3種類から

BMW「2シリーズ グランクーペ」は、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントに属するモデルであり、2019年にBMW初の4ドア・クーペとして初代モデルが誕生した。第２世代モデルへと進化した新型2シリーズ グランクーペは、同社の象徴的なキドニー・グリルに斜めのデザインを取り入れるとともに立体的なプレスラインを採用することで、一層スポーティな印象に生まれ変わっている。

価格は、「220 グランクーペM Sport」が528万円、「220d グランクーペM Sport」が548万円。「M235 xDrive グランクーペ」が734万円（すべて消費税込み）となる。

ハイライトとなるのは、パワートレインの豊富なラインアップだ。

1.5L 直3ターボにモーターを組み合わせた220 グランクーペは、システム最高出力170ps、同最大トルク280Nmが標準グレードとなる。マイルドハイブリッドシステムを導入することで、先代の相当部類である「218i」に比べ、出力が30ps、トルクが60Nmアップしている。220d グランクーペは2L 直4ディーゼルターボを搭載し、システム最高出力163ps、同最大トルク400Nmを発揮するディーゼルモデルとなる。

最上級グレードとなる2L 直4ターボを搭載したM235 xDrive グランクーペは、最高出力300ps／最大トルク400Nmとハイパワーを達成する。この数値は先代の「M235i xDrive グランクーペ」の最高出力306ps、最大トルク450Nmよりもわずかながら下回っているが、0-100km/h加速では、先代よりも0.3秒速い4.9秒というパフォーマンスを発揮する。

いずれも7段DCTと組み合わされ、ホイールは全グレード標準で18インチ、オプションで19インチが選択可能だ。

日本で乗りやすいサイズを固守

ボディサイズは全長4550mm×全幅1800mm×全高1435mmで、先代と比較すると全長が10mm延びて全高は5mm高くなっている。全幅には変更はなく、日本で好評の使い勝手の良いサイズを維持している。

記者発表会に登壇したビー・エム・ダブリュー株式会社（BMWジャパン）の長谷川正敏社長は、このようにコメントした。

「日本市場に合ったサイズで、街中に適したモデルとなっています。お客様のニーズが多様化しているため、エンジンラインナップは3種類用意しました。多くのパワートレインを用意することでお客様のニーズに対応し、新たなBMWのファンを増やしたいと期待してるモデルです」