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ドイツのZ世代に刺さった古めの日本車で水中花シフトレバーや刀のアイテムに沼っている【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 日本でも一時期流行った音圧系オーディオチューンでしょうか。それよりも車内ロールゲージと竹傘の組み合わせにほんわか
  • きっと日本車愛が強すぎて日十國になっちゃったんでしょうか
  • NHKのマスコットくんがドイツで人気というのも意外ですね
  • カタカナは馴染みやすいようで、トヨタカローラと読めるのですが、それでも?なロがあったりするのも愛嬌ですね
  • ショッキングピンクのトリムに黒のキルティングでコーデしたキャビンはデモカー風
  • 300Wのサブウーファーをフラワーアレンジメントして遊んでます
  • ドイツの一部の方々には黄桜カッパが愛されているのでしょうか。しっかり置物になってました
  • シフトレバーが昭和な匂いを漂わせています。私はあまり見なかったけれど刀の柄シフト
  • プレステ2で一生懸命日本の歴史と精神を学んでいただいてるのですね
  • ラゲッジとのカバーに侍エンブレムと侍イラストでアレンジ
  • 黒ベースのキャビンにベージュホワイト/オレンジを組み合わせたトリム。刀シフトレバーが人気ですね
  • 痛車ではないけれど日本のアニメ好きが伝わるカスタム
  • 水中花系シフトレバー登場です。ミラーからは「ふさ」が下がってます。懐かし〜
  • ドラゴンボール人気高いですね。日本のカスタムイベントの影響を感じるカスタムスタイル
  • 小さなお子様がいらっしゃるオーナーさんでしょうか?
  • 盆栽ならぬ枯山水系でしょうか。そのうち鹿威しを作る方も出てきそうですね
  • ドイツでは意外なほどに日本=刀イメージが強いようですね
  • ささやかに「ナイトランナー」のカタカナ表記と小さいながらもわざわざ「日本車」の念押し
  • 痛車もトレンドはあるようです。鬼滅の禰豆子登場です
  • 日本カスタムに欠かせないステッカーシリーズは、見てて楽しいです。車検表示シールは必須なのでしょうね
  • キャップやTシャツは、どこの国でも定番人気
  • 日本テイストの掘り出し物を見つけるのも楽しみのひとつかもしれません
  • ステッカーは日本語だけでなく、イラストからさまざまに選べます
  • NHKのキャラクターアクセサリー人気、恐るべしです
  • ドイツのZ世代へはどーもくんが思い切り刺さっているんですね?もっとも不思議に感じました
  • 昭和なカスタムの代表的パターンのウッドステアリングに刀シフトレバー。スマホホルダーはエアコン差し込み
  • ステアリングカバーに水中花シフトノブ。黒のシートカバーはピンクのキルティング縫製で昭和末期のギャル系なメイクですね
  • ピックアップの荷台で沐浴でくつろぐオーナーさん
  • サンルーフから乗り出すのも箱乗り?
  • SPOONファンの皆さんかと思ったら、おひとりだけSIMSON派がいらっしゃいました
  • 日本のミニバンサイズが人気上昇中を感じました。ドイツにはないサイズなんですよね
  • 屋台の提灯は定番人気のひとつ
  • モノホンのアチラ系のカップルでしょうか?SEXYと念押しされました
  • 字の感じが面白くてのセレクトなんでしょうが、どうしてもWhy?感が拭えません
  • 非公式Tシャツでしょうけれど、色味といい決まってますね
  • 文字通りでないから気を揉んでしまいますね。胡椒?小姓?誇称?まで深読みしてしまいます
  • おおらかに過ごせるのがライスブレンネンのルールかもしれませんね
  • ピカチュウで遊んでいるオーナーさんらしく、外も中も真っ黄色
  • 最近の日本車カスタムにかかせないパーツがナンバープレート。黒地に白抜きナンバーはともかくですが、管轄が先輩というのはドイツ流?

昨年からさらに増えた日本車と笑撃の日本風ナンバープレート人気

ヨーロッパ最大のアジア車イベント『ライスブレンネン』の取材にやってきたミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさん。21年目を迎えたこの巨大イベントには恐らく数千台の日本車が集まる規模で、去年よりもさらにその参加台数が増えていることに、ただただ圧倒されてます。その会場で目にした人気商品が意外なものでした⁉︎

自力で家まで建ててしまうDIY王国のクルマ好きの整備力に驚き

イベントの中心であるパドックには、ショップやフードトラック、イベントエリアが立ち並び、いわゆるパチモン的な日本語が記載されたグッズが売っていて、見ているだけでも楽しめます。とくに人気なのは日本風ナンバープレート。存在しない地域のナンバーも誤字も多いですがすべてご愛敬ですね。

日本車ファンになぜ人気なのかわかりませんが、NHKのキャラクターのどーもくんはほぼすべてのクルマに乗っていると言っても過言ではありません。オーナーさんたちに聞いても、これがなぜ日本車オーナーの必須アイテムかはわからないけど、みんなが持っているから、という答え。

数多くの日本車オーナーさんにお話を伺っていると、やっと手に入れたクルマを思い切りイジって自分仕様にして楽しむ派と、なるべくオリジナルの状態に保つ派と二極に分かれるようです。いずれにせよ、1980年代~2000年代初頭のクルマでもっとも困るのはパーツの調達。オークションサイトや業者さんを頼ったり、他社製品の物で代用したりと工夫をしています。

また、自動車整備のプロの手にお願いしなくてはいけないこと以外の整備や修理などは、大半のオーナーさんたちがDIYで解決しているのにも毎回驚かされます。ドイツの人たちは自分たちで家まで建ててしまうDIY王国ですからね。それを検査機関のTÜVに認証されるまで根気よく何度も…と。でもそんな苦労も「愛車のためなら!」と破顔一笑です。

ドイツのZ世代の旬は昭和〜平成に流行った日本のゴージャスセダン

昨年にも少しチラホラ見掛けていたのですが、今年のトレンドに感じたのは、かつて日本でステータスの象徴だったゴージャスなセダンです。フカフカのシートにゆったりとした座席。内装はウッド調でゴージャスな雰囲気で昭和から平成初期に流行りましたよね。そんなセダンがナゼかいま、ドイツの若者にアツいなんて。マークIIにチェイサーにシーマ……ドイツのZ世代の若者が大切に乗ってくれているなんて、日本のオジサマたちも想像すらしてなかったのではないでしょうか⁉

またドイツにはほとんどないミニバンも、今年は数多く見掛けるようになりました。いわゆるハイエース的な大きさのバンは、メルセデスのVクラスなどドイツメーカーにも色々とあるのですが、日本のミニバンのようなゴージャスな造りのものは一般的には販売されていませんので、輸入してまで欲しいのかも知れませんね。

ひと昔前の日本では左ハンドルはステータスのシンボルのひとつでしたが、日本車好きの彼らにとっても右ハンドルはスペシャルなのだとか。懐かしの昭和アイテムの水中花のシフトレバーやつり革、バイバイハンドなどもドイツの日本車の若いオーナーたちにとっては『ナウい』アイテムのようです。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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