各ブースは新型モデル以外に充実のグルメサービスもお楽しみ
ドイツはコロナ禍以降、自動車業界が不況真っ只中。どこもが節約ムードで、今年のIAAはどうかな? と思っていた地元ミュンヘン在住のモータージャーナリスト・池ノ内みどりさん。少なくともミュンヘン市内のオープンスペースの会場で目に見えた経費削減を感じることはなかった、という彼女のIAAのお楽しみといえば……ポルシェで配布される水筒なんだそうです。
ポルシェの目玉は新型911ターボS!今年も水筒行列に並ぶ⁉︎
ポルシェといえば、ポルシェがデザインされたステンレス製ボトルの配布が楽しみです。長蛇の列に並ぶ必要はありますが、十分にその価値があります。水筒配布場所には給水所も設置してあるので、お水も無料で頂くことができ、至れり尽くせりなんです。
でも、やはり気になるのは何と言ってもこの日発表された新911 Turbo S!私の夢のクルマはポルシェなので、ドキドキしながら見せて頂きました。乱暴にドアを開けて一目散にシートに座って、いろいろなところをベタベタと触りまくる人が多く、見ててヒヤヒヤです。
以前からそのデザイン性や水平対向エンジンに憧れを持っていましたが、伝説のポルシェのエンジニア故ハンス・メッツガーさんを何度かインタビューをさせて頂いたことがきっかけで、さらにその憧れが強まりました。私はといえばポルシェのブースは何度も行き来をして、クルマには触れずグルグルその周りを見学していました。きっと怪しい日本人だったに違いありません(笑)。
ポルシェブースのカフェでは無料でコーヒーサービスを受けることができますので、1杯のエスプレッソマキアートを頂いてちょっと休憩。オクトーバーフェストの時期を目前に控えていたこともあり『Porsche Love』と描かれた可愛らしいレープクーヘン(香辛料の入ったソフトクッキーのようなもの)の配布もあったので、列に並んでひとつ頂きました。かわいくてもったいないので、じつはまだ部屋に飾っています。

ポルシェ、アウディ、VWのブースでデパ地下試食気分を満喫
アウディではアイスクリームの無料配布があり、こちらも(笑)。やはりクルマの前で映え風写真を撮っちゃいますよね。とてもおいしく頂きました!
昼の時間も過ぎママチャリを押し、フォルクスワーゲン(以下VW)のブースなどを見ながらボチボチ帰ろうかな、と思っていたらとても良い匂いが漂ってきました。VWといえばカリー・ヴルスト(焼きソーセージにカレー風味のケチャップ掛け)! 私もヴォルフスブルグの本社へお邪魔した際にカフェテリアで頂いて、帰りに自分用のお土産でVW製ソーセージとケチャップを購入しました。その懐かしい味にまさかミュンヘンで再び出会えるとは!? 並んでみるとこちらも無料で頂くことができて大カンゲキ! 空いている席を探して夢中で食べていると……誰か私の名前を呼んでいる。周囲を見まわすと、ニュルブルクリンク近くに住むパパラッチフォトグラファーのシュテファンが目の前に!それも彼の手にも同じ物が……(笑)。
彼に席を譲りVWのブースを楽しく見学してきました。日本には最近入ったばかり? のID. BUZZは、ドイツでは2年前の前回のIAAで大きく展示されていました。今年はゴルフ GTI 50周年ということもあり、そちらがフォーカスされていました。既に今年の6月に開催されたニュル24時間レースのイベントエリアで大きく展示されていたせいか、ゴルフGTIやゴルフRといったスポーティなモデルはニュルで観る方がインパクトの強さを感じました。
雨脚も強まってきたので、いい加減ママチャリを飛ばして帰宅することに。IAAの期間ということもあり、自宅までの道のりでは珍しいクルマに遭遇すると、ずぶ濡れになるのはわかっていてもつい道草を……(笑)。




















































