年に1度の聖地巡礼!ショップと有志が中心となって企画
2025年10月26日、埼玉県狭山市のマザーサン ヤチヨ(旧・八千代工業)で「BEAT & S660 Meeting(以下:BSミーティング)」が開催されました。全国からホンダ「ビート」と「S660」が252台集結。あいにくの雨模様にもかかわらず、オーナーたちは笑顔で再会を楽しんでいましたのが印象的でした。
生産エピソードやプロドライバーの愛車プロジェクトのトークショー
ビートやS660の製造を担った八千代工業株式会社の工場敷地は、社名変更を経た現在も両車のオーナーたちにとって聖地でありつづけている。例年この時期に開催される本イベントは、日本各地からオーナーが集まる「聖地巡礼」の場として定着している。企業の敷地内を会場とするファンミーティングは珍しく、また事前申し込みによりビートとS660の参加台数が均等になるように調整をしている。
イベントを主催するのは、埼玉県小川町にある2車種のスペシャリスト「BODY SHOP カミムラ」を事務局とする、ビートとS660を愛する有志による実行委員会だ。実行委員会のメンバーは、早朝から全国から集まるオーナーたちを、雨の降るなか工場周辺の道路での案内や駐車場内の誘導。オーナーたちを笑顔で迎えた。
オープンカーのイベントであり、ビートに至ってはすでに生産から30年が経過したネオヒストリックカー。大勢の愛好家が楽しみにしている週末であったが、2025年は早い時期から、とくにこの週末だけ雨予報となっていた。
今回は350台の参加申し込みがあった、悪天候ということもあり台数が半数以下になるのではないかという不安もあった。しかし、現地に行ってみれば色とりどりの合計252台(ビートが141台、S660が111台)がずらりと並んぶ姿は壮観であった。
会場内のあちこちでは、同好の仲間たちの愛車を楽しみ、1年ぶりの再会を喜び合う光景が見られた。
また、この日は両車が生産されていた頃の八千代工業時代のスタッフによる講演会も開催された。オープンカー初のモノコックボディを採用したビートの溶接工程など、生産時のエピソードはオーナーにとって興味津々の内容であった。
さらにサプライズとして、スーパーGT(GT500クラス)に参戦する「Astemo REAL RACING」のドライバーであり、全日本スーパーフォーミュラで「ThreeBond Racing」の監督を務める塚越広大さんのトークショーを開催。ドライバーと監督を両立する立場からの話題に加え、自らもビートのオーナーである塚越さんの愛車のプロジェクトなどの話題は来場者を大いに喜ばせた。
時折小雨になるものの降り続けた雨は、2025年のBSミーティング来場者たちのひとつの思い出となるだろう。














































































