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FRスポーツの真価とは?アストンマーティン新型「ヴァンテージ」&「ヴァンキッシュ」を乗り比べ

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:ルーフはわずか210mmの高さに折りたたまれ、シームレスで流れるようなリアプロファイルを実現
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:デジタルとアナログがシームレスに融合するインテリア
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:フロントからリアまで、力強いデザイン
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:まずはデフォルトである「SPORTS」モードでスタートした
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:インテリアはより水平なラインを取り入れ、地平線のようなデザインを反映
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:アストンマーティンの象徴的なサイドストレーキが復活
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:フロントフードに開けられたエアアウトレット
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:カーボンミラーを採用
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:ステアリングリムが平均的な日本人の掌には明らかに太すぎることが気になった……
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:サイドシルにはスカッフプレートが配置される
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:独自のキルトとパーフォレーションデザインを採用
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:ダッシュボード中央には、次世代型インハウス インフォテインメント システムを採用
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:ステアリングリムが平均的な日本人の掌には明らかに太すぎることが気になった……
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:インターフェイスには高精細なフルカラーディスプレイが採用され、アダプティブクルーズコントロールなどの運転支援システムも用意される
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:15個のスピーカーを備えたBowers & Wilkinsオーディオシステムが搭載
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:リアエンドは切り落とされた尾のようなコーダトロンカスタイルを採用
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:左右2本出しのマフラー
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:リアスクリーンはパノラマガラスルーフに滑らかに統合されている
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:スポーツカーの代名詞と言えるロングノーズショートデッキスタイルを採用
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:新開発のLEDヘッドライトは、精巧なデザインと質感を備え、アストンマーティンの名が刻まれる
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:巨大なV12エンジンを冷却するためのエアアウトレットとしても機能する
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:極上のV12エンジンを思う存分に味わうためのクルマとさえ思えてしまう
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:彫刻のように形作られたインフィルパネルにはV12の刻印で装飾された象徴的なサイドストレーキがおごられる
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:足もとには、21インチの鍛造ホイールにピレリと共同開発した同車専用設計の「PゼロPZ4」の組み合わせる
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:リアガーニッシュもカーボン製となっている
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:5.2リッターツインターボV12エンジンは、835psと1000Nmのトルクを発揮
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:エンジンには、組み上げに関わった職人のネームプレートが添えられる
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:2ドアクーペでありながら、ボディサイズは全長4850mm×全幅1980mm×全高×1290mmと大柄
  • アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター:特徴なヴェーンドグリルを採用
  • アストンマーティン ヴァンキッシュ:極上のV12エンジンを思う存分に味わうためのクルマとさえ思えてしまう

V8ターボにもV12ターボにも通好みの上質FR・GTらしさが宿る

アストンマーティンが誇るフロントエンジンのGTカーが、新たな進化を遂げました。今回試乗したのは、最新の「ヴァンテージ ロードスター」と、フラッグシップとなる「ヴァンキッシュ」。どちらも圧倒的なパフォーマンスと伝統に裏打ちされた美しいデザインを両立しています。短時間の試乗ながらも、その走りの質感やエンジンフィール、そしてアストンマーティンらしいこだわりを強く感じることができました。

伝統のFRレイアウトながらもかつてのハイパーカー並みのパフォーマンス

SUVの「DBX」シリーズやミッドシップ・スーパースポーツの「ヴァルハラ」が登場しようとも、アストンマーティンの保守本流はFRのグランドツーリング(GT)カーである。

2024年秋に概要とオフィシャルフォトが公表された、アストンマーティン量産GTのフラッグシップ「ヴァンキッシュ」は、今夏あたりから日本国内でも本格的な正規導入がスタートしたようだ。さらに、2025年1月に初公開された「ヴァンテージ ロードスター」も、新型ヴァンキッシュとほぼ時を同じくして国内デリバリーが始まった。

アストンマーティンの実質的エントリーモデルであり、ヴァルハラ登場まではもっともスポーティな量産モデルの役割も担っていたのが「ヴァンテージ」だ。前世紀に作られたふたつの「V8ヴァンテージ」から車名を引き継ぐかたちで2005年に発売された。2018年にフルリニューアルした第2世代へと進化し、2024年2月には大規模マイナーチェンジ版ともいうべき最新世代へと到達した。そして2025年1月には、従来型と同じくロードスターも追加設定された。

パワーユニットは従来型と同様、独AMGから供給を受ける4L V型8気筒ツインターボだ。ターボチャージャーの大型化、カムシャフトプロファイルの見直し、圧縮比の最適化などのブラッシュアップにより、最高出力は従来型に比べ155psアップの665ps、最大トルクは115Nmアップの800Nmとなった。

0-97km/h(0-60mph)加速は3.5秒、最高速度は323km/hという目覚ましいパフォーマンスを発揮する。パワーアップで増加した熱への対策も兼ねて、ラジエーターグリルなどが大型化された。これにより、リアルスポーツに相応しい、迫力を増したマスクとなっている。

いっぽう、3代目となったヴァンキッシュは、「DBSスーパーレッジェーラ」に代わってFRアストンの最上機種の座に就いた超高性能12気筒GTである。

1960年代初頭に開発された試作車「DP214/DP215」を彷彿とさせる「カムテール」スタイルを採用する。総カーボンファイバー製(トランクリッド除く)のボディ内側には、最高出力835ps、最大トルク1000Nmを発生するアストンマーティン ラゴンダ自社製5.2L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載する。最高速度は345km/h、0-100km/h加速タイムは3.3秒と、ひと昔前ならばハイパーカー級とも言える動力性能を獲得している。

サスペンションは、「ヴァンテージ」および「ヴァンキッシュ」ともに、最新のパッケージで構成されている。フロントにはレースカーから着想を得たという不等長ダブルウィッシュボーンとコイル、リアにはマルチリンク式アクスルとコイルを採用する。とくにビルシュタイン社製「DTXアダプティブダンパー」は、帯域幅が500%向上し、制御範囲と応答速度が飛躍的に進化したうえ、ダンパーの精密な調整により路面の凹凸を巧みに捉える。

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