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なぜコルベットC2スプリットウインドウは別格なのか? パリで2535万円の高値落札

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Bonhams  FACT CHECK: 山本 亨

  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 13万8000ユーロ(邦貨換算約2540万円)で落札されたシボレー「コルベットC2スプリットウインドウ」(C)Courtesy of RM Sotheby's

たった一年だけ生産された幻のボディ
スプリット窓のC2コルベットの価値

世界最高峰のクラシックカーイベント「レトロモビル」が開催されるパリで、2026年1月30日、ある1台のアメリカ車に熱い視線が集まりました。名門ボナムズが主催する「PARIS SALE 2026」に登場したのは、1963年型シボレー・コルベットC2スプリットウインドウクーペ。この年のみに生産された伝説のデザインを持つ1台が、最終的に13万8000ユーロ、日本円にして約2535万円で落札されたのです。いったいなぜ、この年式のコルベットはこれほどの高値をつけるのでしょうか? その答えは、後方視界の悪さを理由にたった1年で廃止されてしまった、あの「背骨が貫くリアウインドウ」のデザインにあります。

1963年のみ生産されたスティングレー
伝説の「スプリットウインドウ」とは!?

それまでの5年以上にわたる研究開発の成果として、まったく新しい第2世代のシボレー「コルベット」(通称C2)が1963年モデルとしてデビューを果たした。アメリカ車としては珍しく、発表の舞台に選ばれたのは1962年のパリ・サロンであった。

この新生C2コルベットを設計したのは、GMデザイン部門のトップであるビル・ミッチェルと、レース経験も豊富な伝説のエンジニアで「コルベットの父」と呼ばれるゾーラ・アーカス=ダントフの2人だ。彼らによる空力設計は、実利面と美的側面の双方を当時としては高次元で体現したもので、2人が開発したコンセプトカー「スティングレイ・レーサー」にちなんで「コルベット・スティングレイ」と命名された。

ボディは初代(C1)と同じくFRP製であったものの、新しいスティングレイは鋼鉄製の上部構造を採用することで、初代モデルに比べて約2倍の剛性を実現している。また、徹底的な風洞試験の結果、C1時代とは大幅に異なるデザインが採用され、C5世代まで定番となったリトラクタブル式ヘッドライトが初めて導入された。

さらに重要なのが、コルベット史上初の試みとして、従来のコンバーチブルに加えてスタイリッシュなクーペボディが選択できるようになった点だ。この新クーペの流線型ファストバックは、ルーフ全長にわたって隆起した「脊椎」がリアエンドまで走り、リアウインドウを二分してカウル上部で終了するという、極めて印象的なデザインとされた。

 

顧客はこの新しい「スプリットウインドウ」クーペを熱望し、納車まで数カ月待たされることもあったという。ところが、ほどなくして後方視界を妨げるとの苦情が相次ぐ。一部のディーラーは後部窓の「脊椎」を撤去し、2枚のガラスパネルを一枚ものの樹脂板に交換することを提案するようになっていた。事態を重く見たシボレーは1964年モデルのデザインを改訂し、ワンピース式のカーブドリアウインドウを採用することにしたのだ。

こうして1963年型のコルベット・スティングレイ・クーペは、たった1年の限定された象徴的デザインにより、「スプリットウインドウ」と呼ばれる個性的な外観とアメリカンパワーの組み合わせで知られる、もっとも希少なアメリカン・コレクターズカーのひとつとなったのだ。

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