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バブル時代の「シティ・カブリオレ」は陸サーファー御用達! 当時のホンダは若者目線でヒット連発でした

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

オシャレでユニークな装備が満載

内装は舶来という表現にふさわしく、お洒落なチェック柄のファブリックシートが採用されている。ビニールレザーシートも用意されていたが、売れ筋はファブリックシートだったという記録が残っている。

このシティ・カブリオレについては、他にもユニークな装備があり、エアコン吹き出し口はフタを押して開けて回すという独特な機構になっている。またエアコン装着車は、ダッシュボードの上に250mlの缶ジュースが2本入るクールボックスなる物まで装備していたというから面白い。

クルマにすっぽり収まるバイクで新たなレジャースタイルを提案

そして、シティといえば忘れてはいけないのが、ラゲッジスペースにジャストフィットで収納することができた小型バイク「モトコンポ」の存在だ。1981年にシティと時を同じくして発売され、「4輪+2輪の6輪ライフ」というテーマで、シティに搭載できるバイクとして登場している。モトコンポは当時高まっていたレジャー需要に応えるために、「クルマで出かけた先のアシとして活躍できる」というコンセプトのもと開発された。折り畳み式のトランクバイクという言葉も、モトコンポの登場によって初めて使われた。

当時のホンダは若者に向いて、斬新な発想でクルマを開発していた

まさにホンダ流の遊び感覚を持った新発想のレジャーバイクが、モトコンポなのだ。組み立て式という変幻自在さを武器に、行く先々で機動力を活かして楽しむことができるバイクだった。シティ・カブリオレにはモトコンポは搭載できなかったものの、リアシートに載せるのが当時流行っていたらしい。クルマ+バイクという組み合わせが、まさに当時のホンダイズムの集大成ともいえる。

こうして改めて80年代の名車を見ていくと、あの時代、自動車メーカーはつねに若者側からの目線で、斬新なクルマを作っていたことを実感する。シティ、ブルドック、カブリオレは、どれもベースとなっているクルマとしては共通しているが、じつは似ているようで似ていないところがある。それぞれのキャラクターが際立っていて、その時代を象徴するクルマといえるだろう。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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