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6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア

6年目にしてPHEVへ! ランボルギーニ「ウルスSE」は「ペルフォルマンテ」と「S」のいいとこ取り!?「北京国際モーターショー」でワールドプレミア

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.

システム総出力800psをマークしたプラグインハイブリッド

一連の「コル・タウリ(Direzione Cor Tauri)」計画が粛々と進められ、電動化への道筋を着実に歩んでいるランボルギーニでは、ついにウルスにもプラグインハイブリッド仕様を用意することになった。

V8ツインターボエンジンによって、最高出力666ps(490kW)/6000rpm、最大トルク850Nm/2300-4500rpmを獲得していた「ウルスS」および「ウルス・ペルフォマンテ」に対して、新生ウルスSEは同じV8ツインターボエンジンを最高出力620ps(456kW)、最大トルク800Nmに設定。出力192ps(141kW)、最大トルク483Nmの電動パワートレインを組み合わせている。

合算すれば、本システムによる総出力は6000rpmで800ps(588kW)、また総トルクは1750~5750rpmで950Nmという、歴代ウルス史上最高の数値を獲得するに至った。

この結果、従来型ウルスSの3.3kg/psというパワーウェイトレシオはさらに低減され、3.13kg/psというクラス最上のパワーウェイトレシオを実現。0-100km/h加速は従来型ウルスSよりも0.1秒速い3.4秒、最高速度も7km/h速まって312km/hに達した。しかもそのかたわらで、CO2排出量は純ICEモデルに比べて最大80%の軽減を果たしたという。

また、最高出力を実現する上で最も重視したのはICEと電気モーター間のキャリブレーション戦略だったそうで、あらゆるドライビングモードや路面状況に適応し、最適なパワーカーブを確保するとのこと。25.9kWhのリチウムイオン電池は、トランクルームの床下、電子制御式リヤ・デファレンシャルの上部に配置されている。

8速オートマチック・トランスミッション内に搭載した永久磁石同期電気モーターは、内燃エンジンとともに動力として、またトラクションのエレメントとして機能し、EVモードで電気100%の全輪駆動車となり、60km以上の航続距離をマークできるという。

そして、中央に配置した縦型の新しい電動トルクベクタリングシステムを採用。フロントアクスルとリヤアクスルには、駆動トルクを可変的かつ継続的に配分する電気油圧式マルチプレートクラッチを装備する。トランスファーケースは、リヤアクスルに搭載した電子制御の新しいLSDシステムと相乗的に機能することになっているとのことである。

内外装のスタイリングも初めてリニューアル

ランボルギーニ・ウルスは2016年のデビュー以来、エクステリアやインテリアの意匠を大きく変更させることはなかったが、このほど発表された「ウルスSE」では初めてデザインの枠組みを転換させたスタイル原則を再定義。同時に、最適化したエアロダイナミクス効率を示すためのアップデートを施したという。

この新デザインはフォルムのダイナミクスを際立たせ、スポーティさと逞しさを強調。フロントセクションの特徴である切断ラインのない新しい流線形のフードは、一体感のある印象を与えるとともにスポーティなスタイルを一段と引き立てることで、ランボルギーニ最新のスタイリングコンセプトを体現したものとなっている。

また、マトリクスLEDテクノロジーによって特徴的な表情を得たヘッドライトクラスターに、ブランドのアイコンである闘牛の尾からインスピレーションを得たという、まったく新しいライトシグネチャーを採用。また、再デザインされたバンパーとフロントグリルなども、新しいエレメントとして盛り込まれている。

いっぽう後部のトランクハッチゲートは一からデザインを見直し、名作「ガヤルド」から発想を得た一体型のデザインを採用。テールランプのクラスターに「Y」字型ライトと新しいリヤディフューザーを繋げて、よりスポーティなプロポーションとしたほか、ディフューザーは新形状のスポイラーと相まって、高速走行時にはウルスSと比べてリヤ側のダウンフォースを35%アップ。車両のスタビリティがさらに高められたと主張する。

さらにエアロダイナミクスの大幅な改善を支えた要素としては、ボディ底部にある新しいエアベントと、改良を加えたエアダクトも含まれる。このデバイスにより、アンダーフロアのエアフローを改善するいっぽうで、各部メカニズムやエンジンの冷却性能も高めたとのことである。

また、フロント部分の新デザインによってアンダーフロアの空力特性を最適化し、ブレーキシステム専用のエアフロー制御の改善により、空気冷却性能も従来のシステムと比べて30%向上したという。

そしてキャビンについても、現代ランボルギーニを象徴するインテリアデザインDNA「Feel Like a Pilot」が際立つようにリニューアル。ダッシュボードのフロント部分全域に新たなソリューションを取り入れ、すでにレヴエルトでも取り入れた軽快なデザインとされている。

AMWノミカタ

2012年の北京モーターショーでヴェールを脱いだウルスのコンセプトモデル。2018年に導入された市販モデルでは、特にエッジの効いたフロント部分のトーンが幾分柔らかくなった印象であった。そして今回のリニューアルでは、グリル部分をブラックとすることで大胆で迫力を増したものの、ヘッドライトが「女性的」とでも形容したくなるほどに優しくなったことで、さらに優しい印象となった。女性オーナーを強く意識したデザインなのであろう。

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