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1100万円! 予想より格安だったキャディラックのEV「リリック」がようやく日本上陸…あらたな販売手法「エージェントモデル」とは?

1100万円! 予想より格安だったキャディラックのEV「リリック」がようやく日本上陸…あらたな販売手法「エージェントモデル」とは?

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

  • キャデラック リリック:2025年5月に導入される
  • キャデラック リリック:全長4995mm×全幅1985mm×全高1640mm
  • キャデラック リリック:キャデラックらしくゴージャスかつスタイリッシュなSUV
  • キャデラック リリック:フロントには伝統のエンブレムが備え付けられる
  • キャデラック リリック:タイヤは、コンチネンタル製の「Premium Contact 6」を採用。タイヤサイズは前後275/45R21
  • ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 若松格氏
  • グローバル・キャデラック バイス・プレジデント ジョン・ロス氏
  • GMアジア・パシフィック プレジデント&マネージングディレクター ヘクター・ヴィラレアル氏
  • 左からゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 若松格氏、GMアジア・パシフィック プレジデント&マネージングディレクター ヘクター・ヴィラレアル氏、グローバル・キャデラック バイス・プレジデント ジョン・ロス氏
  • キャデラック リリック:インテリアの部材はすべて新開発となっている
  • キャデラック リリック:後席用のエアコンや2口のUSB Type-Cポートが用意される
  • キャデラック リリック:足もとの広さにも注目したい
  • キャデラック リリック:ラゲッジ容量は5人乗車時で793L、後席を畳んだ状態状態では1722Lを実現する
  • キャデラック リリック:ラゲッジ容量は5人乗車時で793L、後席を畳んだ状態状態では1722Lを実現する
  • キャデラック オプティック:2026年に発売予定
  • キャデラック オプティック:2026年に発売予定
  • キャデラック オプティック:2026年に発売予定
  • キャデラック オプティック:2026年に発売予定
  • キャデラック オプティック:2026年に発売予定
  • キャデラック オプティック:コンバーターや補機類用バッテリなどを搭載
  • キャデラック リリック:助手席側のフロントフェンダー後方に充電用リッドを配置
  • キャデラック リリック:1967年式の「エルドラド」をモチーフとしたテールランプなどを採用するリアビュー
  • キャデラック リリック:リアの左側にエンブレムを備える
  • キャデラック リリック:特徴ある形状のリアコンビネーションランプを備える
  • キャデラック オプティック:9個のLEDユニットを組み合わせた「スリムラインLED バーティカル ヘッドランプ」
  • キャデラック オプティック:2026年に発売予定
  • キャデラック リリック:フロント/サイドの二重ガラスはもちろん、リアウインドウにも5mm厚の強化ガラスを採用
  • キャデラック リリック:エンジン冷却用のラジエターを必要としないEVながら、フロントフェイスには伝統的な意匠のダミーグリルが設けられる

概要発表から4年半! ついにキャデラック「リリック」が国内デビュー

プロトタイプのオフィシャル写真と車両概要が2020年8月に発表された「キャデラック」ブランドの新型電気自動車「リリック」は、2025年春には右ハンドル仕様車を擁して日本上陸を目指すことが公約として発表されていましたが、2025年3月7日に東京都内で行われたプレゼンテーションにおいて、はじめて報道陣の前に姿を現すことになりました。

アメリカを代表する伝統の高級車ブランド、キャデラックが初めて創ったBEVとは?

キャデラック「リリック」は、ゼネラルモーターズ独自の電動プラットフォームをベースに開発されたクロスオーバーSUV。GMの最高級ブランドであるキャデラックとしては初めての量産BEVとなったこのモデルは、2022年3月にはアメリカ合衆国テネシー州スプリングヒル工場で生産開始され、まずは母国アメリカをはじめとする、左ハンドル仕様を要求するマーケットで正式リリースされた。

そののち、2023年11月にはオーストラリアおよびニュージーランド向けに右ハンドル仕様を発表。その際、2025年春に日本に導入することもアナウンスされていた。

その公約が順守されていることを証明するかのように、このほど右ハンドルの日本仕様がお披露目されたリリックは、完全新設計の専用プラットフォームを採用。出力タイプを選択できる駆動用モーターなど、電力の変換や制御、供給を統合したパワーエレクトロニクスとバッテリーセルを組み合わせた独自のモジュラーシステムで構成される。

車両の下部に沿って路面と水平に配置されたバッテリーを、前後のタイヤ間に収めることで低重心による安定性の向上と構造上の強度を確保する。前後重量配分も理想値といわれる50:50を実現した。前後2モーターからのシステムトータル最高出力は384kW (約522ps)、最大トルクは610Nmを発揮するという。

また、3つのレベルから選択可能な回生ブレーキ機能により、アクセルペダルだけで加速から停止まで行えるスムーズなワンペダルドライブを実現。ステアリングのパドルを使用した回生ブレーキの操作も可能で、パドル操作のみで完全停止まで制御できる。

リアウインドウは5ミリ厚の強化ガラスを採用

搭載されるバッテリーは95.7kWhの大容量。一充電での走行距離は510kmを達成した。自宅で通常使用する100Vで充電できるほか、200Vの電源を用意すれば充電時間の短縮が可能。さらに外出先では急速充電(日本仕様ではCHAdeMOに対応)を利用して、充電時には希望の充電終了レベルを設定できることになっている。

そしてBEVで重要視される静粛性については、前提条件としてボディの剛性を可能な限り高めたうえに、あらゆる部分に吸音材や制振材を施すことでノイズを減らしたとのこと。フロント/サイドの二重ガラスはもちろん、リアウインドウにも5mm厚の強化ガラスを採用している。

くわえて、次世代型のアクティブノイズキャンセレーションを採用。車体四隅に配置した3軸加速度センサーでタイヤからの振動を検知し、キャビン内のマイクセンサーで検知したノイズとあわせて不快な侵入音を打ち消すなど、高レベルの静寂性を追求している。

さらには高度なレーダーやカメラ、超音波センサー技術を活用し、周囲の交通を感知および監視する。アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなどの運転支援システムと連動して、あらゆるシーンで事故リスクの低減に貢献するなど、パッシブセーフティも重視している。また、リアカメラミラーもズーム機能や明るさ調整に対応し、視界や視認性を向上。安全な運転環境をドライバーに提供するとのことである。

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