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マセラティオーナーに朗報!「クラシケ」を日本で認定可能に…イタリアへ車両を輸送せず、認定担当者が来日することで大幅コスト削減

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 武田公実(TAKEDA Hiromi)

日本国内での検査・認定が可能に!

今回、日本で開始するのは、「マセラティ・クラシケ」における認定証発行のプログラム。イタリアから認定担当者が来日することで日本国内での検査・認定が可能となり、これまで必須だったイタリアへの車両輸送は不要とされることで、日本のオーナーの負担が大幅に軽減されることになる。

認定対象となる車両は、原則として1980年までに生産されたモデル。つまりビトゥルボ系以前のモデルを中心としつつも、発売から20年以上経過したクラシックカーや特別生産モデルを含み、2025年内は最大8台を対象に審査を実施することを予定しているとのこと。 また、プログラムの一環として、マセラティの歴史的アーカイブに基づくオーナー向けの資料提供サービスも開始。生産証明書や技術データ資料を、オーナーの申請に基づいて提供するとのことである。

クラシケ審査を希望するオーナーは、2025年6月1日から6月30日の期間中に、マセラティ ジャパンの公式ウェブサイトにて申し込みを受け付けるという。

4月11日のオートモビルカウンシル2025プレスデイにて行われたプレスカンファレンスに登壇したマセラティ・ジャパン代表取締役の木村隆之氏は、以下のように語った。

「マセラティ・クラシケの日本での展開は、長年マセラティを愛し、大切に保有されてきた日本のオーナー様への敬意と感謝の表れです。クラシカルなマセラティ車両は単なる移動手段ではなく、タイムレスな芸術作品であり、時代を超える情熱の結晶です。このプログラムを通じて、これらの貴重な車両の正統性と価値を正式に認証し、未来の世代へと受け継いでいくことは、私たちの大きな喜びであり、責任でもあります。 今後も日本のマセラティオーナー様とより深い絆を築き、マセラティの豊かな歴史と文化を共有していくことを約束いたします」

クラシックカーの公式認定プログラムやレストアプログラムを有するのは、今やプレミアムカーやスーパーカーの世界では、ある意味必須条件となりつつある。そして「フェラーリ・クラシケ」や「ランボルギーニ・ポロストリコ」など、すでに輝かしい実績を重ねている先達に続くことはできるのか……?

イタリアのスーパーカーブランドのなかでも、ことブランドとしての歴史はもっとも長いマセラティの新たなチャレンジに、注目してゆきたいところである。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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