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ドイツで盛り上げを見せる痛車イベントで日本の「ヲタク文化」を正しく広める【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • ゴルフにエヴァの組み合わせ
  • 「そにアニ」って何だろうと調べたら10年近く前のTVアニメだったのですね
  • ドアトリムまで「そにアニ」キャラで遊んでいます。吊り輪はキティちゃん?
  • ボディに描かれたイラストと連動したドアトリムの展示の仕方はユニークですね
  • クロミちゃんはサンリオのキャラクター
  • コスプレイヤーたちも引っ張りだこです
  • ぬいぐるみのオンパレードに笑ってしまいます
  • 日本のヲタク文化を正しく学んで楽しむコスプレイヤー
  • アニメキャラも豊富で、それをドイツの若者が知っていることが驚きですね
  • 色使いも仕上がりの大切なキーポイントですね
  • アニキャラでない痛車もありました
  • ルフィ発見!
  • 幅広い層に広がっていますよ、ヲタク文化
  • ポージングも楽しみの一つですね
  • コスチュームは手作りなんでしょうね
  • このコスチュームで畑の道を歩いてきたのでしょうか?
  • ライトノベルキャラまでも知ってるのは驚きです
  • 手の込んだコスプレも
  • こちらの方は正統派の印象でした
  • コスプレは成り切るのも大事ですよね
  • 鬼滅の刄人気はドイツでも高いようです
  • アジア・アレーナでは痛車イベントだけでなくコスプレコンテストも開催でヲタク好きにはたまらないでしょうね

日本への憧れや尊敬、日本車愛がハンパない!ドイツのアジア車イベント

ミュンヘン在住のモータージャーナリストの池ノ内みどりさんは、ドイツで開催されるアジア車のイベント訪問が、最近の毎年恒例行事になっているようです。今回はオッシャースレーベンという北東ドイツの小さな町のサーキットで行なわれた痛車とオタク文化の祭典『アジア・アレーナ』からのレポートです。

ドイツ北部の小さな町で開催された痛車イベントのボッチ日本人

オッシャースレーベンという北東ドイツの小さな町のサーキットで開催されたアツい3日間。アジア車のオーナーはもちろん、それに興味を持つメーカー車両のオーナーさんたちもウェルカムな『アジア・アレーナ』。第21回目を迎えたヨーロッパ最大のアジア車イベント『ライスブレンネン』とは雰囲気も少し違って、どちらも個性的で楽しいのです。両方のイベントでお会いするオーナーさんも多々いて、その違いを楽しんでいます。

『アジア・アレーナ』でも案の定、日本人は私以外は誰ひとりいないイベントです。それゆえ日本人の私はみなさんから覚えて頂きやすくて、声を掛けもらえるのも嬉しいですね。両イベントに参加して、本当にみなさんの日本への憧れや尊敬、日本車への愛が半端なく強いことです。

2040代の参加者が多いと感じますが、日本のアニメやゲーム、映画で育った世代。幼少期に観た世界観をそのままに「大人になったら夢のクルマを買おう!」と日々節約して手に入れた愛車ですから、本当に大切にしている様子に心を打たれます。そして、その大半の方々がDIYで愛車を日々整備されているのですから驚きです。

楽しく健全な日本のヲタク文化と痛車文化の拡大が目標

この『アジア・アレーナ』の特徴は痛車コンテストやコスプレコンテストも平行して開催されるところ。中には日本の秋葉原での痛車のイベントに参加経験があり、日本のアニメや痛車を正しく健全にヨーロッパへ普及活動をする参加者もいるとのこと。まだまだドイツでは一般社会の『ヲタク文化』への理解が難しいのだとか。たまたまSNSで見掛けた痛車や改造車を真似だけして、ドイツの法規制を考えていない人もいるとあり、法を厳守し、健全な『ヲタク文化』を一緒に楽しもう!という目標を立てて、文化拡大を目指しているそうです。

基本的にコスプレーヤーで痛車や自動車を所有しているのは少数派。コスプレをするにも本当にお金が掛かりますから、両方を維持するのは大変ですよね。ママと一緒に仕上げたかわいらしいちびっこからプロの方の本格的コスプレまでじつに幅が広く、会場を練り歩く彼ら彼女らの力作を見るのも楽しいひと時です。

このオッシャースレーベンのサーキットは周りを広大な畑に囲まれているのですが、駅からコスプレーヤーたちが畑の道を歩いて会場まで来るシーンはなかなかシュール。田舎なのでバスの本数も少なく、自家用車の所有率が高い町にはタクシーもほとんど走っていませんので、コスプレーヤーのみなさんはイベントに参加するのにもひと苦労ですよね。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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