5.5L V8 DOHC搭載のハイパフォーマンスモデル「Z06」
ゼネラルモーターズ・ジャパンは新型「シボレー コルベット Z06」を一部仕様変更しました。全車右ハンドル仕様とし、刷新されたコックピットや最新テクノロジーの採用が主な変更点となります。同時に特別仕様車「Santorini Edition」も設定され、国内20台の限定発売となります。
インテリアと先進テクノロジーを中心に大幅に進化
先の東京オートサロン2026でも展示され話題を呼んだ新型シボレー コルベット Z06は、サーキット走行を前提として開発された高性能パフォーマンスモデルだ。アメリカを代表するスポーツカー「コルベット」が、レース活動で培ってきた技術とデータを反映したモデルであり、2023年の日本デビュー以降、多くのエンスージアストから高い評価を得てきた。今回の一部仕様改定では、ミッドエンジンレイアウトによる卓越した走行性能やシャープなエクステリアデザインはそのままに、インテリアと先進テクノロジーを中心に大幅な進化が図られている。
最大の変更点はドライバー最優先思想をさらに推し進めたコックピットデザインだ。インテリア全体を刷新し、新たに3つのディスプレイを採用している。12.7インチのセンタースクリーン、14インチのドライバーインフォメーションセンター、6.6インチの補助タッチスクリーンで構成され、スピードメーターやタコーメーターをはじめ、走行距離やパフォーマンストラクションマネジメントなどの情報を高精細なグラフィックで表示。新採用のアニメーション表示は視認性に優れ、走行中でも瞬時に必要な情報の把握が可能だ。
操作系ではセンターコンソール形状と各種ボタンのドライバー寄りのレイアウトの変更で、運転中の操作性が向上。ワイヤレスチャージングトレイは空調スイッチ下の視認性の高い位置に移設され、走行中のスマートフォンの落下や置き忘れを防止。カップホルダーにはアンビエントライトを施し、底部にはコルベットの象徴であるクロスフラッグロゴが刻印されている。
Z06に初搭載のパフォーマンスアプリでドライビングスキルも向上
テクノロジー面でのトピックとして、従来はシボレー コルベットE-Rayにだけ搭載されていたパフォーマンスアプリを、Z06として初めて標準装備。リアルタイムで馬力とトルクの流れを可視化。また、強化されたパフォーマンスデータレコーダー(PDR)は、車内データをリアルタイムで分析し、すべての走行セッションを高画質で記録し、ドライバーのスキル向上をサポートする。
ドライブモードはツアー、スポーツ、トラック、ウェザーの4種類をスタンバイ。ドライバー左手側のセレクトスイッチで切り替えし、右手側に新設された6.6インチタッチスクリーンには、パフォーマンストラクションコントロール(PTM)やトリップメーターなどの各種情報を表示する。
コネクティビティ機能も強化された。Googleビルトインを搭載し、車両は常にインターネット回線と接続される。Googleマップ、Googleアシスタント、Googleプレイストアを利用することで、音声によるエアコン操作やナビゲーション設定、音楽再生、メッセージ送信、通話などが可能。アプリ追加で、駐車中に映画視聴やウェブ閲覧も楽しめる。データ通信は新車登録から8年間無償で提供される点もトピックだ。
わずか20台のZ06初の特別仕様車はギリシャの海をイメージ
パワートレインには、市販のV8自然吸気エンジンとして最高クラスの性能を誇る5.5L V型8気筒DOHCエンジンのLT6を搭載。最高回転数8600rpm、最高出力646psを発揮し、レーシングカーのC8.Rと随所で性能を共有する。高速走行時の安定性やコーナリング性能、冷却性能、ブレーキ性能を高次元で両立している。
今回の新型Z06の発売を記念し、初の特別仕様車「シボレー コルベット Z06 Santorini Edition」も設定された。新色ブレードシルバーのエクステリアに、ギリシャ・サントリーニ島の海をイメージしたサントリーニブルーのインテリアを組み合わせ、国内販売台数は20台限定となる。シートベルトやブレーキキャリパーもブルーで統一され、ステルスインテリアトリムや専用ホイールなど、特別感を強調した仕様だ。
コルベットZ06のメーカー希望販売価格はクーペが2680万円、コンバーチブルが3020万円、そして特別仕様車のSantorini Editionのクーペが2900万円、コンバーチブルが3100万円となる。

【AMWノミカタ】
基本的な情報をおさらいすると、コルベットは現在3つのモデルラインアップを展開している。スタンダードモデルは伝統の6.2L V8 OHVエンジンを搭載し、最高出力502ps、最大トルク637Nmを誇る。次にこのV8エンジンに162psの電気モーターのパワーを組み合わせたe-Rayで、合計664psのパワーと、eAWDを搭載した初のモデルだ。0-60mph加速はわずか2.5秒と桁外れな速さを実現する。
そして今回のZ06に搭載された5.5L V8 DOHCエンジンは646psを発揮し、市販車としては最強の自然吸気エンジンだ。今回のZ06の仕様変更ではパフォーマンスには手を加えられていないが、ユーザーのドライビングエクスペリエンスが向上するスクリーンのリニューアルやGoogleビルトイン、パフォーマンスアプリなどの採用が大きな変更点だ。また、新しいアニメーションの採用やカップホルダーのアンビエントライト、ワイヤレスチャージングトレイなど細かい改良で実用性も向上し、オーナーの満足感を高める。
Z06というグレード名は、コルベットの父と呼ばれる伝説のエンジニアのゾーラ・アーカス–ダントフが関与した特別なレーシングパッケージに由来する。価格もクーペモデルで2680万円と高価ではあるが、「アメリカ車でも世界最高水準のスポーツカーを作れる」という彼の信念を体現しているモデルなのだ。
























































